日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。
今日ご紹介するのは、個性的な娘さんが心配なお母さんのモヤモヤエピソードです。
ピアス10個つけて、ザ・日系大企業就職を目指す?!
エピソードをお寄せくださったのは、先日娘さんの成人式を終えたというマリさん(47歳・主婦)。
一人娘がハタチになりました。子どもの頃は泣き虫で、人見知りも激しかった娘。中学受験を頑張ったことで、いい友達・先生との出会いがありました。自己肯定感をはぐくんでくれる環境だったのか、自信がつき、堂々と振る舞うようになりました。
私も夫も、服装や遊びにはあまり口を出さない教育方針でした。SNSもたくさん更新しているし、服装もちょっと派手かなと感じることもありましたが、娘のことを信用しようと思ってきたんです。
しかし最近、だんだんと不安になってきたのが正直なところです。大学院に進むつもりだったはずが、「やっぱり就職活動する」と言いはじめた娘。しかも、目指しているのはザ・日本企業というイメージのある大企業。
「今はどの会社もカルチャーは進化しているみたいだよ」と娘は話していますが、内実はどうでしょう。会社員の夫の話を聞いていても、表向きは先進的な雰囲気を醸し出していても、実態はまだまだということも多そう。理想主義的で、自由を大切にしている娘が適応できるのか……。娘はピアス穴も10個開いてますし、物言いもストレート、正義感の強い性格です。
これから娘が社会で傷ついていくのではと思うと、もっと現実的なアドバイスをした方がいいのかな……と今更ながら、夫と話しています。
「個性的」「理想主義」「強い」は今の時代を生きる武器!
成人式に参加されたという娘さん、おめでとうございます。成人年齢が18歳に下がっても、まだまだ20歳はなんとなく節目の年ですよね。マリさんのような理解のある親御さん、お友達と先生に囲まれて、豊かな学生時代を過ごされている様子が伝わってきました。
社会人になるのは一つの転換期。「これまでは自由にのびのびと育ててきたけれど、このままでいいのかな」とマリさんが心配されるのも分かる気がします。会社員のご主人のお話を聞いているならなおさらですよね。それまで娘さんの美点であったものが、「社会人として」という視点で見たときにどうなのかと気になってしまうことはあるでしょう。
確かに、派手より地味、理想主義より現実主義、自由より従順な方が、新人として浮かずに穏当に過ごせるのかもしれません。
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