内閣府の調査によると、60歳以上のうち、約半数の方が自宅で最期を迎えたいと考えています。現在、約400万人以上の方が在宅で介護を受けていますが、そのサポートをしてくれるのが「訪問介護」と「デイサービス(通所介護)」です。今回の相談者・雅美さんは、両親が共にデイサービスに通っているそうですが、近頃ちょっとした悩みがあるのだとか。話を聞いてみましょう。
週3日デイサービスに通う両親の思い
私の両親は、父親が要介護2、母親が要介護1に認定されています。要介護度はそこまで高くないのでまだまだ自宅で暮らせますし、そもそも施設への入居はためらっていることもあり、週に3回ほどデイサービスを利用しています。
デイサービスでは、レクリエーションをしたり食事を取ったり、思い思いに過ごしているようです。施設の送り迎えも2人一緒なので私としては安心ですが、その反面、両親は家でもデイサービス先でもずっと一緒という状態に何となく抵抗が出てきたようです。また、スタッフや他の利用者から、「山田さんのご主人の方」「奥様の方」などと呼ばれることが嬉しくないと愚痴をこぼすようになってきました。
そんなある日、友人の由美子からデイサービスもどんどん多様化してきているという話を聞きました。由美子のお母さんは、なんとネイルの時間があるデイサービスに通っているとのこと。デイサービスは介護保険が適用されるものなので、そこまで自由度が高いとは知らず驚きました。
父はみんなで行うレクリエーションは苦手だと言っていますし、杖を使ってでも自分で歩き続けたいと話しているので、リハビリに力を入れているデイサービスがあればいいなと常々思っていたんです。母も刺しゅうなどの手芸が好きなので、そういった活動ができて、さらに同じ趣味を持つ仲間ができるともっと楽しく暮らせるかもしれません。
そこまで形態が多様化しているのであれば、両親の希望に合ったデイサービスを検討したいのですが、今はどのようなデイサービスの種類があるのか詳しく教えていただけますか?
デイサービスの内容は一律じゃない!
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