「サンダルだけ黒」にして、
足元からクールな知性を匂わせる

 

サンダル¥35200/ピッピシック(ベイジュ) トップス¥36300/スローン パンツ¥18920/リネイヴ(ネイヴ) ピアス¥13200/アフェクト リング¥13200/アドーア バッグ¥297000/ヴァレクストラ(ヴァレクストラ ジャパン)

斉藤:ニットポロ、イエローのパンツで、少しよそ行きな雰囲気の着こなしに。そして足元は黒のサンダル。今年らしいふっくらとした太めのベルトで、直線がポイントになったスクエアトゥ。自由なムードで、でも、足元が黒なだけで全身がキュッと引き締まるんです。

松井:黒のサンダルって、アイテムとしてはこんなに小さいのに、装いの印象を変えてくれるのだからすごい。私が着るとしたらイメージは、初めてのクライアントと事務所で打ち合わせとか、昼間のちょっとしたお出かけの日かな。ホテルでのランチにもちょうどよさそう。少しだけ改まった感じもあって、とっても素敵ねー。

 

斉藤:まさにそう。堅すぎず、でもラフすぎず。華やかさよりも、ちゃんと年齢にふさわしいわきまえもある、そんな印象を意識しました。

松井:トップスもボタンを上まで留めていて、素肌は閉じ込めている。そしてロングパンツ。あまり肌を見せていないのに、足の甲とつま先が見えているだけで女性らしいムードも加わるのね。

斉藤:サンダルの黒のベルトと素肌のコントラストもポイントなんです。ボリュームのある太めのベルトからつま先が見えている、カリッと骨張った足の甲があらわになっている、それだけでぐっと女性らしさが際立ってくるんですよ。同じ黒の靴を選んだとしてもローファーだとこうはならないから。

松井:モードなデザインということもポイントなのかな。ベルト部分に厚みがあったり、少しとんがった感じがあるから、コンサバには見えないものね。柔和なイエローのパンツが今年らしくて新鮮で目に留まるけれど、トップスもボトムもアイテム自体は実はベーシック。

斉藤:そうです。モードでスピード感のあるサンダルのおかげでまとまりすぎないんですよ。おしゃれを楽しんでいる感じもいいんでしょ? でも、行き過ぎず、いい意味で正統派の風情もある。それは黒だからなんですよね。