しかし毎週ブロカントに通っているわけでもない素人の私に、そうそう同じお皿が巡ってはきません。さりとて、1枚だからと買ったお皿を放置しておくのももったいない......。仕方がなく、相性のよさそうなお皿同士を組み合わせて使うようになりました。

ところがいざテーブルに置いてみると、違う柄のお皿も、中にあるお料理が一緒のせいか、意外と違いが気にならないことを発見。それどころか、色々な柄や色が入って、テーブルがすごく華やかになるのです。

「食器はセットでなくてもいい!」可愛いけれどバラバラのお皿をまとめる秘訣とは?【パリ井筒麻三子】_img4
ある日の食事の様子。こんな風に、スープ皿も取皿もグラスも、二人で違うものを使っています。色々なお皿があると、全体が自然とカラフルになり、彩り豊かな食卓に見えるのも良いところ。

実はこのように違ったお皿を混ぜて使うことは、最近のパリのレストランで流行中のスタイルでもあります。数年前からタパス料理(スペインのバルなどで供される小皿料理)が人気なのですが、小皿料理をシェアして食べるので、セットのお皿を使うのではなく、お料理に合わせた自由な組み合わせのお皿で提供されることが多いのです。

 

そんなプロの世界のお墨付きもいただいたということで、大手を振ってバラバラのお皿を楽しむようになった我が家の食卓。今ではすっかり、同じお皿に揃えることのほうが少なくなってしまいました。