日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。

今日ご紹介するのは、ライフスタイルの違う同僚と仕事することに対するモヤモヤエピソードです。

 


こっそり飲み会をキャンセルして、同僚の代わりに残業……


エピソードをお寄せくださったのは、IT系企業で長年働くチエさん(40歳・会社員)。

気づけば勤続15年目、昨年40歳になりました。長年付き合っている恋人がいますが、子どもを持つことに興味がないので結婚する気はありません。

最近感じていて、でも口には出せずにいることが、「独身だと、いくらでも仕事できると思われるのかな?」ということ。

今所属しているチームは20代から40代まで世代は幅広いですが、半分以上が既婚・子持ち。性別問わず家事育児への参加度が高く、あまり残業できない・急に早退する・出張ができないなど制限がある人が多いです。皆それぞれ事情はあるよねと思いつつ、なんだかんだいつも「ごめん、チエさん対応しておいて」となる流れができてしまっています。実はプライベートの予定が入っていても、こっそりキャンセルして残業することもあります。(食事会や買い物など、たいした用事ではないですが)

「独身だと時間を自由に使えていいよね」「私も本当は思いっきり働きたいです」「家に帰っても子育てが待っていてずっと仕事している状態」

そんな話を聞くと大変だなと思いますし、私がカバーに入るのは当然だと自分を納得させています。でもなんだか、「独身者は毎晩ヒマ」と決めつけられているような……。私にだってプライベートはあるのに、それと家事育児を比較されると「重要度が低い」と見積もられている気がしてしまって、なんだかモヤモヤします。

 

人それぞれの事情は、口に出さないと分からない


「モヤモヤを感じつつも口に出せずにいる」というチエさん、思慮深さがにじみ出ていますね。仕事を代わってもらった人は、きっとチエさんを頼りにして、いつも感謝していると思います。

確かに、「独身・子無しにもプライベートはあるのに……」というモヤモヤを感じている人は多そうです。「子どもが病気で」「家族のイベントが」という理由と比べて、食事会とかデートとか趣味とかは、なんだか仕事の場では主張しにくい気がしてしまいます。

でも裏を返せば、「他人の事情は、口に出してもらわないと分からない」ということかもしれません。
 

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【漫画】子持ちの同僚に代わって残業…独身40歳のモヤモヤ
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