日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。

今日ご紹介するのは、美容とSNSにまつわるモヤモヤエピソードです。

 


久しぶりに会った友人のイメチェンにびっくり


エピソードをお寄せくださったのは、中高生の娘さん二人と三姉妹のように仲がいいというシノさん(47歳・主婦)。

先日友人たちと集まったときに、離婚を機に雰囲気がガラッと変わった友人がいて、みんなで大盛り上がりしました。

「一人になっちゃったから、心機一転やり直そうと思って」と笑っていた彼女。堅い職業に合わせたような地味目な容姿だったのが、髪色を明るくして服装も今どきっぽいおしゃれなカジュアル系に。心労のせいでだいぶ痩せて、若めのメイクもファッションもとても似合っていました。

離婚は大変だっただろうなと思うのですが、鏡を見るたびに彼女の素敵ないでたちを思い出します。彼女は子どももいないし、正社員として働いているので経済力もある。子ども二人を育てる専業主婦の私とは、かけられるお金も時間も違います。

こっそり彼女の名前で検索したら、SNSを見つけました(私は一切SNSをやっていません)。買ったもの、今日のコーデ、そして綺麗にメイクした自撮り写真、素敵な写真がたくさんアップされていて、羨ましくてたまらなくなりました。美容に敏感な娘には「この人、顔加工してるよ。まあSNSでは当たり前のことだけど」と言われてびっくり。いつも自分の写真写りにがっかりしていたので、「私もやってみたい」と思ってしまいました。

彼女と私は境遇が違うのは分かっているのですが、「私も綺麗になりたい」という気持ちがモヤモヤしています。

 


SNSでの「盛り写真」は低コスト美容?


TwitterやInstagramなどのSNSは、いまや若者のものではなく全世代に広がっているようですね。日記として・友人との連絡ツールとして・美容やファッションの情報収集ツールとして・趣味の活動記録として……、使う目的も多種多様です。

シノさんのご友人も、SNSの力をファッションや美容と同じように活用されているみたいですね。自分と向き合い、自己肯定感を高め、外の世界と交流する。辛い出来事を乗り越えた後の、リハビリのようなものでしょうか。イメチェンもとても素敵だったようですし、強い女性なんだなと感じました。
 

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