春から夏へ、ベランダや庭先、または窓を開け放したリビングで、食事をするのが気持ちいい季節になりました。
新鮮な生野菜がおいしい今、普段はもちろん、パーティーの主役にもなる、料理家・栗原はるみさんのサラダのレシピを、雑誌『栗原はるみ』2号から紹介します。
コツは、「味を決めすぎない」こと。それぞれが取り皿で好みの味を完成させることで、よりおいしく、楽しく食べられるサラダです。

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ブッフェのように楽しむ、水菜と春菊のサラダ

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水菜が大好きだという栗原さん。くせがない水菜をいかにおいしく食べるか、いつも考えているそうです。
提案してくれたのは、春菊と合わせたグリーンサラダ。軽く味つけしたグリーンサラダを主役に、トマト、ゆで卵、パンをブッフェのように並べて、手作りのバーニャカウダソースでいただきます。
材料はとてもシンプルですが、こうして分けて盛りつけることで食べ合わせにも変化が出て、ごちそう感がアップ。ブランチにも最適です。

●材料(作りやすい分量)

水菜…1束(150g)
春菊…1束(200g)
フルーツトマト…4〜5個
卵…4個
好みのパン…適宜
オリーブ油…適宜

バーニャカウダソース
にんにく(みじん切り)…小さじ1
アンチョビ(フィレ)…2〜3枚(12g)
オリーブ油…大さじ2
生クリーム…カップ1
コーンスターチ・水…各小さじ1
塩・こしょう…各少々

●作り方

1 バーニャカウダソースを作る。アンチョビはみじん切りにする。小鍋にオリーブ油を熱し、にんにくを入れて香りが出たらアンチョビを加えて炒め、生クリームを注ぎ入れる。煮立ったらコーンスターチを分量の水で溶いたものを加えて、とろみがつくまで加熱し、塩、こしょうを加え、火を止めて冷ます。

2 水菜は洗ってから5〜6cm長さに切り、氷水を入れたボウルに入れる。

3 春菊は葉先をつみ、茎の部分は斜め薄切りにして2のボウルに加える。水菜と春菊を合わせてパリッとしたらざるに上げ、水けをよくきる。食べる直前まで冷蔵庫に入れて冷やしておく。

4 鍋に卵を入れ、かぶるまで水を加えて火にかけ、水から約10分ゆでて半熟卵を作る。煮立ったら弱火にしてゆで、冷水に取って冷まし、殻をむいて半分に切る。

5  トマトは洗ってへたを取り、横半分に切る。

6  大きなボウルに3を入れ、バーニャカウダソースを少量だけ全体にからめてふわっと器に盛る。他の具材もそれぞれ器に盛り、取り分けてさらにバーニャカウダソースをかけていただく。好みでパン、オリーブ油を添える。
 


クレープで巻いていただく、にんじんの四川サラダ

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にんじんときゅうりがあればすぐに作れる、とても簡単なおもてなしサラダです。
小さなクレープを作り、北京ダックのようにそれぞれ巻いて、いただきます。
サラダは最後の仕上げに炒り白ごまを混ぜるのがこつ。先に混ぜてしまうと、ごまが調味料を吸って味がぼやけてしまうので注意を。
にんにく、生姜、長ねぎのみじん切りを入れてもおいしい。好みで香菜を添えて。

●材料(作りやすい分量)

にんじん…1本(250g)
きゅうり…1本
炒り白ごま…大さじ4
A
・酢…大さじ3
・しょうゆ…大さじ1
・砂糖…大さじ1
・ごま油…大さじ1

食べるラー油(市販)…大さじ1
香菜…適宜

クレープ(直径12cm・約12枚分)
薄力粉…100g
砂糖…小さじ1
塩…少々
水…カップ1
サラダ油…小さじ1

●作り方

1 にんじんは皮をむいて5〜6cm長さの斜め薄切りにしてからせん切りにする。

2 きゅうりは両端を少し落として5〜6cm長さの斜め薄切りにしてからせん切りにする。

3 白ごまはフライパンで軽く炒ってからすり鉢に入れ、半ずりにする。

4 Aを混ぜ合わせておく。

5 ボウルに1と2を入れ、4を全体に軽くからめて器に盛り、3と食べるラー油をかけ、好みで香菜の葉先をつんで添える。

6 サラダを巻いて食べるクレープを作る。ボウルに薄力粉、砂糖、塩を合わせ、分量の水を加えて混ぜる。サラダ油を加えてさらに混ぜ少しねかせる。

7 熱したフライパンにサラダ油(分量外)を薄くひいてなじませ、生地を薄くなるように流し入れて両面を焼く。食べる時には再度、焼き色をつけるように焼き、冷ます。


どちらも、冷蔵庫にある材料ですぐにできる、気軽なサラダです。
栗原さんは、「サラダソースは、市販のものや、マヨネーズなどで代用しても大丈夫。その時あるもので工夫してみましょう」とアドバイスしてくれました。
ぜひ作ってみてくださいね。


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構成/『栗原はるみ』編集部

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