免疫を持たない人が感染すると、ほぼ100%発症するという「はしか」。今年5月、東京都内で3年ぶりに男女2人の感染が確認されたことで、関心が高まっています。気になる症状や予防のほか、自分が抗体を持っているかどうかを確認する方法について、山田悠史先生に聞きました。
教えていただいたのは……
山田 悠史
米国内科・老年医学専門医。慶應義塾大学医学部を卒業後、日本全国の総合診療科で勤務。新型コロナ専門病棟等を経て、現在は、米国ニューヨークのマウントサイナイ医科大学老年医学科で高齢者診療に従事する。フジテレビライブニュースαレギュラーコメンテーター、NewsPicksの公式コメンテーター(プロピッカー)、コロナワクチンの正しい知識の普及を行うコロワくんサポーターズの代表。カンボジアではNPO法人APSARA総合診療医学会の常務理事として活動。著書に、『最高の老後 「死ぬまで元気」を実現する5つのM』、『健康の大疑問』(マガジンハウス)など。
Twitter:@YujiY0402
編集:「はしか」の感染にまつわる報道が増え、「同じ室内にいるだけで、免疫を持たない人にうつすほどの感染力を持つ」「免疫がないとほぼ100%発症する」と知り、注意しなくてはいけないな、と思っています。
まずは、「はしか」にかかった場合、どんな症状がでるか教えていただけますか?
山田:「はしか」は、発疹が起こる急性疾患です。感染してから約10日間ほどの潜伏期間があり、感染してから発症するまでに、潜伏期間があるのが特徴です。
編集:そうなのですね! 仮に感染していたとしても、症状がなければ、普通に生活してしまいますよね。その間に感染を広げてしまう可能性もありますね……。発症した後は、どんな症状がでるのでしょうか?
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