佐藤佳菜子さんの
【10年選手】
クラシックな魅力が際立つ
殿堂入り名品
エルメスのケリーは同サイズの色違い。「小柄な私にはこのサイズがベスト。おばあちゃんになったら着物に合わせたい」バッグ/2点ともエルメス
「グッチのローファーは永遠の定番。上質なレザーのマットな質感が好き。パンプスはこんなにヒールが高いのにびっくりするほど安定感が良く、どこも足が痛くならないから捨てる理由が見つからない。マノロのパンプスは履いたときの自分の足の様子が好きで。正直、履く機会は少ないのだけれど、あまりの美しさに惚れ込んでいます」 靴〈右から〉/グッチ、グッチ、マノロ ブラニク
発田 次は10年愛用アイテム。かなちゃんのラインナップ、これ雑誌の名品図鑑でしたっけ?
佐藤 だよね、自分でもそう思う。ヴィンテージショップの中でも、コンサバでクラシックな品揃えの方の店だわ、これ。
発田 形もそうだけど、色もね。黒とキャメル、以上。かなちゃんらしいよ、ほんと。
佐藤 こういういわゆる名品的なものって、ずーっと使い続けるわけじゃないのよね。まったく登場しなくなる、“冬眠期”も長いの。
発田 たしかに、年齢による変化とかそのときのトレンドで、気分って変わるもんね。
佐藤 そう。ほとんど使わなくなったり、また思い出したようにやたらと使うようになったり、登場回数にはムラがある。でも根底に流れる、“絶対的な好き”があるから、手放すことはないんだよね。
発田 こんなに“捨て屋”として名を轟かせているかなちゃんでもね。
佐藤 このバッグと靴は、おばあちゃんになるまで持ち続けると思う。
発田美穂さんの
【10年選手】
マリーエレーヌ ドゥ タイヤック
「チェーンさえ持っていれば、あとはチャームを買い足して付け替えができるのも良いところ。次は濃いブルーのラピスラズリのペンダントトップを狙っています」 ジュエリー/すべてマリーエレーヌ ドゥ タイヤック
佐藤 タイヤック、可愛いよねー。私も大好き。
発田 いいよねー。タイヤックって日本で流行り始めたのは1997~98年くらいだったと思うんだけど、そのとき、ちょうど出版社に入社して働き始めた頃で。
佐藤 ホッタさんにも、そんなときがあったわけですよね。
発田 そう、あったのよ(笑)。でさ、ジュエリーテーマの撮影で初めてタイヤックを見たんだけど、もう本当に衝撃だった! だって、それまで見たことがないタイプのジュエリーだったから。
佐藤 いわゆるジュエリーブランドのものとは、まったく違うもんね。
発田 まずK22だからゴールドの色が独特だし、それまでのジュエリーみたいにピカピカしすぎていないし、カラーストーンも石そのままの繊細すぎるセッティングだし。で、もう、すべてが大好きすぎて、少しずつ買い集めたのがこれなの。10年選手っていうか、25年?四半世紀超え選手だけど(笑)!
佐藤 ちょこちょこタイヤックを着けているのは知ってたけど、結構集めたんだね。
発田 かなちゃんと一緒で“冬眠期”があって。30代半ばまではよく着けてたんだけど、その後、しばらく着けなかったんだよね。本物のジュエリーよりも、アクセサリーの方が気分に合ってたし。
佐藤 たしかに、そういうムードだったわ。
発田 でもまた、今になってよく着けるのよ、これが!
佐藤 気分復活!
発田 Tシャツの日にクローバーモチーフのネックレスとか、ロングチェーンとか、よく使ってる。
佐藤 こういう繊細なジュエリーこそ、おばあちゃんになってさりげなく毎日着けてるのとか素敵だよ。
発田 だよね。これまたかなちゃんと同じく“絶対的な好き”が根底に流れているから、他のあれこれを手放す日が来ても、これは大切に持っていると思う!
来週は
「Vol.4 スタメンジュエリー編」です!
お楽しみに
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撮影/長谷川怜実(S-14)
ヘア&メイク/桑野泰成(ilumini.)
スタイリング・出演/佐藤佳菜子
構成・文/発田美穂
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