年齢を重ねるにしたがって、視力の衰えが気になってきた、という方も多いのではないでしょうか? 今回は、早ければ40代から発症し、70代での有病率は80%以上と言われる「白内障」について、山田悠史先生に聞きました。

 

教えていただいたのは……

 

山田 悠史
米国内科・老年医学専門医。慶應義塾大学医学部を卒業後、日本全国の総合診療科で勤務。新型コロナ専門病棟等を経て、現在は、米国ニューヨークのマウントサイナイ医科大学老年医学科で高齢者診療に従事する。フジテレビライブニュースαレギュラーコメンテーター、NewsPicksの公式コメンテーター(プロピッカー)、コロナワクチンの正しい知識の普及を行うコロワくんサポーターズの代表。カンボジアではNPO法人APSARA総合診療医学会の常務理事として活動。著書に、『最高の老後 「死ぬまで元気」を実現する5つのM』『健康の大疑問』(マガジンハウス)など。
Twitter:@YujiY0402


編集:仕事でも日常生活でも目を酷使している自覚があります。ただ、高齢になっても仕事を続けたいですし、目の健康にとても興味があり……。本日は、早ければ40代から、70代での有病率は80%以上と言われる「白内障」について教えていただけますか?

山田:私は眼科の専門医ではないため、普段の診療では「白内障」が疑われる患者さんに、眼科への受診を橋渡しする、窓口のような役割をしています。老年医学科で働いていると、「白内障」が疑われるケースには多く遭遇しますね。

編集:なるほど! では、高齢の方が目の見えにくさなどの不調を感じられて診察に来た際には、どのような基準で「白内障」かもしれない、と考えるのでしょうか?