そもそも「白内障」とはどんな病気?「白内障」が疑われる症状、原因は?


山田:突然目が見えなくなってしまう病気もありますが、「白内障」は違います。時間の経過とともに少しずつ症状が進行していくので、診断や治療に結びつきにくいことも多いですね。

私たちが「白内障」を疑う時には、目がぼやけて霞がかかったように見えていないか、歪んで見えていないか、日光が眩しく見えないか、あるいは運転をしている方には、夜の運転がだんだんと難しくなってきていないか……というような質問をしていきます。

「白内障」は英語で「Cataract」と言いますが、語源はラテン語で、意味は「滝」です。

滝では流水が急激に落下しているため、透明ではなく、白く霞がかったように見えますよね。そんな語源のある医学用語なんです。

 

編集:なるほど~!

山田:この「白内障」、40代から発症する方もいますが、特に高齢者に非常に多い病気で、世界中に何千万人もの患者さんがいる、と言われています。

編集:なるほど......! ちなみに、具体的には、どんな病気なのですか?

山田:目の中のレンズの役割をしている「水晶体」が、白く濁ってしまう病気です。曇ったレンズのメガネをかけているような状態、といえばイメージしやすいかもしれませんね。原因はやはり加齢が大きな因子の一つですが、それ以外には喫煙やアルコール、紫外線、栄養の偏り、運動不足、糖尿病、ステロイド薬などもリスクとしてよく知られています。

編集:喫煙やアルコール、糖尿病などは、「白内障」以外の病気の原因にもなりそうなので、あらためて気をつけたいなと思いました。

では、眼科の先生に「白内障」と診断されたら、どのような治療を受けるのですか?