相手の話を聞くときに心がけていること
私自身は、著名人インタビューをするときは、出来る限りその人のことを知ってから挑むようにしています。それは、その人のいいところも、悪いところも含めてです。
そうやって相手の人物像を把握した上で、相手の魅力を引き出すような質問をすることを心がけています。
インタビュー中は、できるだけ集中して、「相手と同じ気持ちになる」ことを大切にしています。
共感することで、相手の話が頭に映像として浮かびやすくなり、理解度が高まるし、「もし自分だったら……」と考えながら話を伺うと、相手に対してリスペクトの気持ちも沸いてきます。
そうやって相手の気持ちに寄り添いながら話を聞いていくと、相手もより深い話をしてくれることもあるのです。
それは、「話を聞いてくれない人」に対しても言えることです。まず自分が相手の話を聞くときは、引いた目で相手を見ないで、「相手の気持ちに寄り添いながら話を聞く」と、相手の事情、心情も見えてくるところはあるかもしれません。
誤解し合わないためには、コミュニケーションが必要!
基本、コミュニケーションをおろそかにすると、誤解をして、敵対し合ってしまうもの。たとえ親しい相手であっても、「自分のことを分かっているはず」ではなく、こと細やかに説明する必要もあるし、逆に相手のことを分かっているつもりでいても、改めてきちんと相手の話を聞くことも大切です。
そうすると、「相手なりの正義や正しさ」を持っていることもあるのだと気づくことも多い。悪い人ではないと分かると、自分自身も「できる限り、折り合いをつけていこう」と思えるようになってきますしね。
もちろん世の中には、いい人ばかりではありません。相手のことを深く理解することで、むしろ「相手の心の闇や性格の問題」が見えてくることもあります。
たとえば、「我欲が強いから、人を利用して状況を思い通りにしようとしている」とか、こじれた関係の場合は、「こっちに嫉妬しているから、ただただ邪魔をしたいのだ」とか。
そんな理不尽な相手のときは、むしろ折り合いをつけるよりも、離れたほうがいいことは多い。
でも、そうやって相手をよく知り、負の部分に気づいたときは、「これは手の打ちようがない。ダメだこりゃ!」とあきらめがつくもの。
後になって「やはりあのとき、決裂をしないほうがよかったのではないか……」なんてグジグジ後悔しないためにも、その過程が必要なこともあるのです。
お互いに「相手に損(負担)をさせない」という気持ちがあるのか
結局、仕事でもプライベートでも、「相手に損(負担)をさせない」ことは重要。だからこそ、折り合いをつける必要が出てきます。
でも、人の話を聞かない人は、「自分だけが得をして、相手を損させるような状況」にもっていこうとするから、話が決裂してしまうことが多いのです。
基本、「相手に損をさせても平気な人」とは関わっていく必要はありません。そういう人は、視野が狭く、相手の立場に立って物事を考えられないので、たとえ本人に悪気はなくても、これからもそんな残念な状況を作り出し、相手を悩ませるでしょう。
ただ、折り合いをつけるにしても、離れるにしても、「相手のことをきちんと知ること」は重要。話を聞かない相手であるほど、「自分のほうが相手の話をよく聞く」ようにしたいものですね。
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