いつまで続くのかわからない物価高騰の中で、社会保障を気にしなければならない「130万円の壁」問題など、女性たちの働き方や家計に関わる法改正が取り沙汰されています。

節約だけではもう追いつかない!  でも、何から手をつければいいかわからない。

そこで、まだまだ先の見えない令和の世の中を乗り切るために必要な「お金のコト」を、お金の学校、グローバルファイナンシャルスクール校長の市川雄一郎さんに伺いました。

写真:Shutterstock

教えてくれた人
グローバルファイナンシャルスクール(GFS)校長
市川雄一郎さん

投資教育家。世界24カ国のFP国際資格CFP®(サーティファイド ファイナンシャル プランナー)および国家資格1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)を取得。一般社団法人資産運用検定協会代表理事、サイバー大学客員教員などのほか、著書・メディア出演も多数。TBSドラマ『トリリオンゲーム』の投資監修も務める。

 


「◯◯万円の壁」はもう気にしない!


これだけ物価が高騰してくると、どうしても気になるのが「節約」「倹約」の情報やテクニック。でも、どう頑張っても節約には限度があります。

「お金を使わないことより、増やす方法を考えた方がいい」というのは、グローバルファイナンシャルスクールやサイバー大学などでお金にまつわるさまざまな講義の教鞭を執り、悩める受講生らにアドバイスを行ってきた市川雄一郎さん

今、働き方をセーブしている人も「税金で持っていかれるとしても、収入は増やした方がいい。一番大きく関わってくるのは、扶養家族から抜けるかどうかだと思いますが、扶養から抜けて自分で稼げるのであれば、106万円の壁、130万円の壁は気にする必要はありません」といいます。

そもそも「◯◯万円の壁」と呼ばれているものには以下のとおり。

 

の4つがあります。現在、政府で「130万円の壁」の緩和について議論されているようですが、「まだ決定ではないし、もし容認となってもその後どうなるかはわからない」(市川さん)ため、今の段階でこれに振り回されるのは得策ではなさそうです。

ちなみに、106万円・130万円については「配偶者の社会保険の扶養を抜ける」境界線の話。国民健康保険、国民年金には扶養という概念がないため、配偶者が社会保険ではない自営業などの場合は、そもそも関係ありません。


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