トラブルを頻繁に起こしてしまう人には、特徴があります。もちろん意地悪だったり、人の悪口ばかり言っていたりしたら、仕事でもプライベートでもトラブルは起こりやすいものですが、そうでなく、本人に悪気がないのに、トラブルばかり起こしてしまう人もいます。
そういった“悪気ないトラブルメーカーの人”が気づいたほうがいいことは、何でしょうか。

 

トラブルが起こる要因1:コミュニケーション不足

悪気ないのに、トラブルメーカーになる人の特徴。反省しても、同じ失敗を繰り返す人がいる理由_img0
 

基本、トラブルが起こるときの要因として一番多いのが「コミュニケーション不足」です。相手の立場や考えていることを理解せずに、「思い込み」で物事を進めてしまうと、相手とモメることは少なくありません。

近年は、ビジネスでもプライベートでも、面と向かった対話や電話での通話よりも、メール(LINE)で済ませてしまうことが多いため、相手の思いを汲むことができなかったり、自分の思いを相手に理解させていなかったりすることが多いもの。
そんなズレが生じていることに気づかないまま行動に移してしまうと、片方、もしくは双方が「そんなはずではなかった!」というような事態が起こりやすくなってしまうのです。

特に、「思い込みが激しい人」ほど、注意が必要。そういう人は、対面で話していても、独自の解釈をしてしまい、相手とズレが生じてしまうことも少なくありません。
たとえば、「来週、会いましょう」とメールで送り、相手から承諾の返事が来ていないにもかかわらず、本人の中では、勝手に「来週、会うこと」になっている……なんてことも。

希望的観測で物事を見てしまう人ほど、自分の都合のいい解釈をしてしまうことが多いので、きちんと相手の表情を見たり、相手の言葉を理解したりして、思いを汲むことは大切。
「こと細やかに説明しなくても、相手は分かっているはず」という“暗黙の了解”も、お互いが同じ認識を持っていないと、通じないことは多々あります。
トラブルやすれ違いが起こらないようにするためには、それなりに確認作業をしながら物事を進めたほうがいいのですよね。

ビジネスでは、「権限のズレ」でトラブルが起こりがち


ビジネスにおいては、「自分がどれだけの権限があるのか」の認識が、上司とズレていることで、トラブルが起こることは少なくありません。
たとえば、上司に「君の好きなようにやっていいよ」と言われたのだとしても、「ホウレンソウ(報告、連絡、相談)をしなくていいよ」ということではないことも多いものです。
それなのに、「自分の思い通りにやっていいんだ」と解釈して、自分の権限を越えたところまで好き勝手にやってしまうと、上司からの信頼を失い、仕事の自由度が奪われることは少なくありません。

「好きにやってもいい」と言われたのだとしても、“自分の会社”ではない限り、本当に自由にやっていいわけではないことは多いので、気を付けたほうがいい。
だから、面倒であっても、「ホウレンソウ(報告、連絡、相談)」はしておくに越したことはありません。
それに、きちんと事前に報告をしておくことで、たとえトラブルが起こったとしても、上司がフォローしてくれることもありますしね。

「コミュニケーション不足」と同じくらい、トラブルの元になりやすいことがあります。次のページで紹介します。