思うに、交渉をうまく進める秘訣は「静と動のバランス」。一方的に強気で押せばうまくいく訳ではなく、相手の話をきちんと聞いたり、ときには一旦引き下がったりすることも大切です。特に、交渉相手との長期的な関係を考えるなら、強く自分の意見を主張して丸め込むより、お互いちゃんと納得する着地を探すことが大事ですよね。

そう考えると、「聞き上手」「控えめ」というミナコさんの持ち味も交渉の武器になると思いませんか?

目指せ、「沈黙の使い手」

「控えめ、聞き上手」はビジネスの交渉では欠点?弱気な自分に悩む39歳女性。総合職は向いてない?_img2
 

特に、「聞き上手」という性質は強い武器になるのではないでしょうか。最近は、「傾聴力」「聞く力」なんていうキーワードがビジネス業界で注目を集めているようです。ミナコさんが既に持っている力は、世のビジネスマンがこれからぜひ習得したいと思っているものだということ!

もちろん、相手の話を聞くばかりでは交渉にならないのも事実。事前に、相手が求めてくるだろうことを想像して(これは、いつも人の話をよく聞くタイプの人だからこそできることです)、自分の主張とどこがバッティングするだろうかと考えておく準備も必要です。その上で相手の話をしっかり聞き、「今お話いただいた点は、こうするのはどうでしょうか?」と落ち着いて切り返す。これで交渉はずいぶんスムーズになるはずです。

 

ミナコさんの持ち味をもっと生かすなら、おすすめしたいのは「沈黙の使い手」になること。交渉の場で沈黙が続くとソワソワしてしまうという人は多いと思います。そういうときに場の雰囲気を変える一言を言える人もいると思いますが、「聞き上手」「控えめ」を武器とするならば「沈黙を恐れない」を選択するが正しいかと。

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焦らず騒がず、沈黙を守る。表情管理にも注意してください。不安そうな顔をしたり、きょきょろしたりするのは我慢して。沈黙時間に参加者の思考が進むかもしれません。そういう「間」を与えられる役割も交渉の場では重要です。

「気が強くて口が上手い人が交渉には強い」?

交渉って、そんな簡単なものではないですよね。ミナコさんにはミナコさんの戦い方があります。自分の持ち味を生かす道を見つけてくださいね。

【漫画で解説】「聞き上手」「控えめ」は交渉に不利?総合職転換したことで悩む39歳会社員
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文/梅津奏
作画/Sumi
構成/山本理沙

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