Q4. 「映え写真」を撮るのが目的(のひとつ)で、観光地に行ったことはありますか?(選択式回答)


・ある⋯⋯15.8%
・ない⋯⋯84.2%

 

「ない」人が8割。「インスタ映え写真」をどうしても撮りたい! という人は少なく、「写真よりも自分の目で見たい」というスタンスの人が多いようです。

 

Q5. 観光地の「映え写真」について、あなたの意見・感想を教えてください!(任意・自由記述式)

がっかりすることはないです、という声:

・「映え写真世代」でなかったからか、映え写真を撮ろうと思わないし、見てきれいだなあとは思うけど、加工や映える場所を撮っているんだろうなと想像して、写真を見て期待してがっかりするということはないです。

・自然が相手なので、たとえ求めていた景色に出会えなくても、タイミングなのかなぁと思っています。空や自然が明らかに加工されてあるようなものも、技術ってすごいよねって思いますね。明らかにおかしな写真は罪だけど、多少盛るのはアリだと思います。

・写真を撮っている者としては、加工もありきのカメラマンも多いので、多少はしょうがないかなぁ、とも思います。逆にこんなに素敵に魅せるなんて! とカメラマンを褒めてしまいます(笑)岐阜のモネの池や札幌の時計台とかが良い例じゃないでしょうか?

・そこにないものを合成で造り出して投稿しているとかでなければ、個人的には許容範囲かなと思いました。

・観光のための一つの手段でいいと思います。今の世代の子達は加工ありきで見ていると娘に聞きました。実際と違うと思ってがっかりするのは私たち世代だけかも。

「映え写真」を撮る人に対する声:

・紅葉にしても、桜の花見にしても、目的を間違ってない? って思うことは正直あるかも。「インスタ映え写真」は一体誰のために撮るのでしょうか? 自己満足のため?
写真が趣味の方で、紅葉の美しさを写真におさめたいと一眼レフのカメラを構えている方の気持ちは理解できますが、スマホを片手に紅葉を楽しむ事もなく、とにかく「映え」とか言ってワイワイやっている方には、正直、興ざめすることもあります。

・「映え写真」を撮るために、まるで私的な写真館のように長時間何度も撮り直している観光客込みの景色に興醒めしてしまいます。

・「映え写真」を撮ることを意識しすぎて、そこでの出会いや気づきに馳せる時間がないのは、無粋だと思います。「自分の鞄を持たせた彼氏に何枚も写真を撮ってもらっている女の子はやめなさい」と中学生の息子には今から言っています。

「映え写真」は参考程度にしている人の声:

・写真は写真。やっぱり実物は情緒があって素敵です。

・特に不満などはありません。「映え写真」もまた楽しみで見ています。彩度を上げていたとしても、今の技術では「本物」は自分の目で見て感じたものが全てだと思っています。自分が撮影した画像も、暗ければ彩度を上げ明るくし、現像して家族アルバムに入れています。

・SNSの投稿は基本的に「映え画像」が多くて、実際には去年の画像だったり、思ったよりスケールが小さすぎたり、「え?この場所だけ?」とがっかりしたことがあります。
逆にこの目でみた方が綺麗だった経験もあって映え画像は参考にだけしています。

・ここ数年、画像をSNSで共有することに飽きました。一応画像に残しますが、実際に目で見て、その空間にいることをまずは楽しむことを優先しています。

・写真は自分のメモリーとして撮っているので「映え」の感覚があまりわかりません。

がっかり観光地に行った人の声:

・「三大がっかり〇〇」と言われる観光地がありますが、インスタグラムが一般的になってからこのようなスポットが増えましたよね。昨年インスタで見た観光地がまさにそれでした!

・今は簡単にアプリ等で写真加工ができちゃうので、実際に見るとがっかりすることがあります。10年以上前ですが、オランダの風車とチューリップは「えっ、これだけ? しょぼすぎる⋯⋯」と子供の頃からの憧れをくじかれた経験があります。

・大きさと存在感があまりに違い、一番驚いたのは札幌時計台。でも、観光地だけでなく、街中のビルや店の写真も倍以上「映え」ているものが多いので、観光地ならなおさら仕方ないとあきらめているというのが本音です。

加工は記載すべきとの声:

・個人の写真は自由だと思いますが、パンフレットなど商業目的の写真は加工されていることを記載するべきだと思います。

・去年のベストな状態の写真をSNSにアップするのは、例え『過去写真』と断りがあっても、写真だけ見てる人は「もう見頃なの?」と勘違いするのでやめて欲しいなぁと思います。行ってから「まだ紅葉してないじゃん!」「お花咲いてないじゃん!」なんてことも時々あります。

 

今回の参考記事内に「紅葉詐欺」といったワードもあったように、SNSでは批判の声も目立つことが多い「映え写真」ですが、今回のアンケートを見ると、「映え写真」に対し、「そういうのもあり」と寛容な心で受け入れつつも、「やっぱり自分の目で見た時の感覚を大事にしたい」というミドル世代女性の姿が見えてきました。
「映え写真」を撮ることに必死にならず、信じ込みすぎず。「映え写真世代」ではない大人の余裕を感じるアンケート結果となりました。

次回の「〔ミモレ編集室〕にミドル世代の常識・意識を聞いてみた!」もお楽しみに!
 

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写真:Shutterstock
文・構成/大槻由実子

 

 

 

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