ミドルエイジが直面する介護やお金の問題について、介護の専門家でFP資格を持つ渋澤和世が、皆さんのお悩みにお答えします。今回は、いつも頭の片隅に「断捨離しなきゃ」という思いがあるものの、なかなか取りかかれないという加代子さん。友人が老前整理(ろうぜんせいり)を始めたという話を聞き、詳しく知りたくなったようです。話を聞いてみましょう。

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友人が始めた老前整理って一体何?

年末ということもあり、自宅や実家のモノを一掃しようという思いが強くなっていますが、忙しさにかまけて重い腰が上がらない状態です。片付け関連の記事を目にするたびに自分を鼓舞して頑張ろうとしていたところ、以前こちらの連載で掲載されていた実家の片付け問題の記事を読み、今年の年末こそは着手しよう! と決意しました。

友人にその話をしたところ、ある女優さんが「家は掃除や固定資産税などの負担や無駄が多いから、自分が荷物を運べる元気なうちにモノの整理を始めたい」と、所有する不動産を売却して老前整理を行ったらしいという話を教えてくれました。

友人はその話を聞いてからというもの、子どものためにも自分自身が快適に生きるためにも、老前整理を始めたとのこと。彼女も私もまだ50代になったばかり。老前整理なんて言葉からして早すぎると思いましたが、そもそも老前整理について詳しく知らないなと思いました。

よく聞く生前整理とは何が違うのでしょうか。そして50代の私にも関係があることなのでしょうか。気になるので教えていただけますか?

 
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