柄本佑さんのほかに、わたしの“沼落ちレーダー”が反応しているのは、一条天皇を演じる塩野瑛久さん。麗しいという言葉がハマる端正なビジュアルに、どこか物憂げな表情。静止画を見ただけでも、沼キャラになりそうだなぁと思いました。


女子会の話のタネになる大河ドラマになるのでは

近年の大河ドラマといえば、『どうする家康』(2023年)や『鎌倉殿の13人』(2022年)『麒麟がくる』(2020年)など“戦”を主軸とした物語が多かった。女性が主人公になるのも、2017年の『おんな城主 直虎』以来のことです。


しかも、『光る君へ』では主演・脚本・チーフプロデューサー・チーフ演出の四役が女性とのこと(しかも、史上初!)。「大河ドラマって、血みどろの戦いのシーンばっかりなのでは?」と思っている人にこそ観てもらいたいです。大河は1年続くので、ハマる作品に出会えたら1年間、毎週楽しめますよ!

 

本作のなかで、紫式部と藤原道長は生涯離れることのできないソウルメイト。しかし、身分の差があるため一定の距離を置かなければならない。そのくせ道長は、『源氏物語』の執筆をバックアップしたり、后となった娘の家庭教師として紫式部を宮中に出仕させたりするのだから、ちょっぴりズルい男なんです。実際のことは分かりませんが、恋愛感情があったとするならば、離れようにも離れることができないのはしんどい。

「道長のあの行動、どう思う?」「わたしが紫式部の立場だったら……」なんて、1000年以上前の時代を生きた2人のストーリーを、女子会の議題にするのも面白そうですよね。
 

 

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