欧米マダムの装いの特徴の一つが、大胆な色を気負いなく着ていること。寒い冬でも派手な色の服を楽しんでいる様子が、大人の余裕やツヤっぽさに繋がっているのかもしれません。今回も欧米マダムのコーデを参考にしながら、スタイリスト佐藤佳菜子さんに、派手色の着こなしのコツを教えていただきます。
ファッションで寒い冬を楽しく過ごす方法を、欧米マダムは知っている
「欧米マダムといえば、大胆な色づかいをしているイメージがありますよね。第一回目の記事でもお話したように、何歳になってもおしゃれを楽しんでいる感じが欧米マダムたちの魅力。彼女たちの頭の中には、“もう年だから派手な色なんて着られない”といった発想はないんだと思います。こちらのマダムもピンクのコートが可愛らしくて、内面のチャーミングさが伝わってくるよう。こんな風にコート以外はモノトーンでまとめるスタイルなら、私たちでも取り入れやすそうです。
地味な色の服が増えて気分も内側に向きがちな冬。欧米マダムたちを見習って、たまには大胆な色のアイテムを何か一つ取り入れてみることで、寒い季節を自分なりに楽しく過ごしたいものです」
派手色を大胆に着るなら黒と合わせて。その潔さが楽しいんです
基本的には地味な色ばかり着ているのですが、こんな派手なグリーンのコートを私物で持っているくらいなので(笑)、私もたまには派手な色の服を着ることもあるんです。色モノを大胆に着ようと思う日は、こんな風に黒と合わせて着ています。逆に馴染ませて着たいときはグレーやカーキといった中間色と合わせたり。最近は年を取ってきて堂々とした色も着られるようになってきて、着てみたら結構面白くて。他の色を全部黒にすれば簡単にまとまって見えるので、特に寒い日は着るだけでなぜか楽しい気分になる大胆な色、おすすめです。
ソックス、キャップ…。どこかにカジュアル要素を入れれば、派手色も取り入れやすく
こちらも黒と合わせて大胆に着てみました。一年に数回ですが、たまにはこんなパンツを穿く日があってもいいかな、と。ただ、欧米マダムたちのようにゴージャスな方向ではまだ着こなしきれなくて。キャップやスニーカー、ソックスのような、どこかにカジュアル要素が入ると取り入れやすいのかもしれません。一つ前のスカートスタイルならバッグはカチッとしたバッグではなくどさっとしたバッグをあえて持つといったような、抜け感はやっぱり必要。大胆な色のコートにヒールのパンプスを履くようなゴージャスなスタイルは、もう少し先のおしゃれに取っておこうと思っています。
次回のテーマは、「全身黒コーデ」。地味になりがちな冬の黒を欧米マダムのように印象的に着るための秘訣を佐藤さんに教えていただきます。お楽しみに!
※掲載アイテムで価格が入っていないものは本人私物です。
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着用・スタイリング/佐藤佳菜子
ヘア&メイク/桑野泰成(ilumini)
構成・文/堂坂由香
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