お笑いコンビ・相席スタートの山﨑ケイさんは、38歳で5歳年下の落語家・立川談洲さんと結婚。不妊治療を経て昨年6月に40歳で第一子を出産しました。現在は仕事に復帰し、仕事と子育ての両立に奮闘中。遅めの結婚・出産だから生まれた精神的余裕もあったと語りますが、夫婦ともに自由業、人気商売という中での子育てには、現実的な悩みもたくさんあるそう。今回は、地方への出張や夜の仕事も多い不規則な働き方の中で子育てをする難しさや、向き合い方についてお話を伺いました。
山﨑ケイ
お笑い芸人。1982年6月13日生まれ、千葉県柏市出身。B型。2013年2月、山添寛とともにお笑いコンビ・相席スタートを結成。「THE MANZAI 2013認定漫才師(ワイルドカード18位)」選出、「M-1グランプリ2016」 決勝進出。著書に『ちょうどいいブスのススメ』(主婦の友社)、『恋愛迷路は気づかないと抜けられない』(ワニブックス)、『ちょうどいい結婚のカタチ』(ヨシモトブックス)などがある。
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自由業同士での子育ての不安
——育業についてイベントで、夫婦共に自由業だから、収入の不安がすごくあったっていうのをおっしゃっていたのが印象的でした。出産にあたって、経済的なことだったり、人気商売だからこその不安っていうのはやっぱりありましたか?
山﨑ケイさん(以下、山﨑):正直今もあります。ただ、好きでやってる仕事なので、仕方ないのかなとは思います。別に辞めて就職することも不可能ではないわけですし。とはいえ、不安は不安ですよね。産休から戻ったときに、産休に入る前と全く同じ仕事量をもらえるのか、さらにそれを自分がこなし切れるのかどうかという不安はありましたね。
——自由業同士で子育てをする中で、社会がもっとこうなったらいいなと思うことはありますか。
山﨑:現実的に大変だなと思ったのは、保育園のことですね。実は一度、認可保育園に入るために申請しようとしたことがあったんです。そのとき保育園側から、「シフト表を出してください」って言われたんです。でも、私の仕事にシフト表って存在しないし、本当にスケジュールって毎日全然違うんですよね。 本当に書けなくて困ってしまって、苦しまぎれにもうだいたいで、代表的なスケジュールを書いたんです。
認可保育園だと、基本的にお父さんお母さんがおうちにいるならおうちで見てくださいっていう考え方なんですよね。だから、基本的にシフトに書いた仕事の時間だけ預けられる。芸人の友達に聞いた話ですが、ある保育園では、仕事帰りに買い物袋を持ってお迎えに行ったら、保育士さんに「え、買い物する前にお迎えに来れましたよね?」って言われたそうなんです。
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