【新NISA】投資の“高リスク”って具体的にどこから?プロが教える「失敗する人はほぼ100%これを忘れてる」投資の基本原則_img0
写真:Shutterstock

今年から新NISA(小額投資非課税制度)がスタートしたことで、あらたに投資を始める人が増えています。実際、筆者の周囲でも新NISAをきっかけに新規に口座を開設したという人がかなりいます。筆者は30年以上この世界を見てきましたが、ここまで多くの人が投資に興味を持った時代はなかったといえるでしょう。

背景には公的年金を中心に将来不安が大きく、自ら資産形成をしなければ豊かな老後を暮らせないという危機感がありますから、多くの国民が投資に積極的になっている現状について単純に喜ぶことはできないかもしれません。しかし、現実問題として老後の暮らしを考えた場合、資金の一定割合を投資に回し、資産形成を行うことはとても重要ですし、投資について興味を持つこと自体はよいことだと思います。

 


筆者は30年近く株式投資を続け、それなりの資産形成に成功しましたが、投資を成功させるにはある程度の心構えが必要だと考えています。実際に長期投資を実践し、資産形成に成功した人は、あまり多くないはずですから、筆者の体験はそれなりに参考になるのではないでしょうか。

新NISAについては銀行や証券会社など金融機関が積極的になっていますし、マネー誌などでも特集がたくさん組まれています。さらにはYouTubeなどにおいても「投資の指南をします」といった類の情報が増えており、投資する側としては、無数の情報の中から正しいモノを選択しなければなりません。

投資に関する情報の中には、危険なものや根拠のないものも少なくありませんから、情報の取捨選択が必要です。おかしな情報に騙されないためにも、投資に関する「基本原則」というものをしっかり身につけておく必要があるでしょう。

基本原則というのは本当に大事で、何か疑問にブチ当たった時には、この基本原則に立ち返ることで解決策を見つけ出すことができます。しかしながら、基本原則というのは、たいていの場合、あっけないほどシンプルです。「そんなこと分かっているよ」と思ってしまうようなものばかりなのですが、現実はそうではなく、投資で失敗する人はほぼ100%この簡単な基本原則を見落としています。

投資におけるもっとも重要なのは「投資にはリスクがある」という原則です。

どれだけ投資対象を上手に選別したとしても、元本割れを起こしたり、さらに価格が下落するリスクは常につきまといます。投資というのはあくまで余剰資金で行うものであり、資産のすべてをつぎ込んだり、ましてや借金をして投資するということは絶対にやめてください。 

一方でリスクには別な意味もあります。

 
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