② レンタルだから、実用性を考えなくていい!

 

希望の日にお借りできるか、予算以内か。それ以外のことを全くチェックしませんでした。だって一回きりだもの!
もしも購入するとなれば、ケアはしやすいのか、手持ちのものと合うのか、シワになりにくいか、など実用性を考えてしまいます。すると「いいなと思ったけどケアが面倒そうだからやめておこう」とか「白が可愛いと思ったけど、汚れが気にならない色にしておこう」となったりするわけです。

 


「好き」だけでは買えない。

普段の買い物でも無意識のうちに自分にストッパーをかけていることに気がつきます。もちろん実用性は大事ですが、ときには自分の心の声に従って「好き」だけで選ぶ。そんな楽しさを忘れていたなと気づきます。
一回きりなのだから、これがいい! と真っ直ぐに選べばいい。ウェディングドレスを選ぶのと同じ感覚。次に着るときのことなんて考えないですよね? (笑)

レンタルっていいこといっぱいじゃないか。

いや、レンタルだろうが、購入しようが、なんだっていいのです。大事にしたいのは「他人にどう見られたいか」ではなくて「自分がどうありたいか」。その姿勢はセレモニー服においても同じです。

最高の場所と、仲間たちだった――。この景色があと数日だと思うと泣けてくる。

素晴らしい体験をさせてもらった幼稚園、そして転入生だった娘を温かく受け入れてくれたお友達やママ友。どれほど言っても足りないほどの感謝と旅立ちを祝うのにふさわしい服はなんだろう。それは華やかなツイードしかないと私は思ったんですね。ハレの日らしく思いっきりハレにする。

今のこの気持ち。
卒園式でありたい私の姿。

そう、今日という日は二度とこないのだから
その1日をどんなふうに味わうのか、自分で選べる。
 

【昼田祥子さんトークイベント】
新生活、「服捨て」で自分軸を見つけよう
ークローゼットと人生は繋がっているー

■日時
2024年3月31日(日)11:00~12:30 
*オンライン視聴は12:10まで (15分前より入場/接続可能です)

■場所
代官山 蔦屋書店 3号館 2階 イベントスペース
(Zoom配信もあります)

 
 

<新刊紹介>
『1000枚の服を捨てたら、人生がすごい勢いで動き出した話』

著・昼田祥子
¥1540(税込)
講談社

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クローゼットに収納術はいりません。
「クローゼット=本当の自分」にできれば、勝手に整うものだから。
ただ、自分の心地よさに従うこと。
本来の自分を生きるという覚悟を決めること。
捨てられずに人生を詰まらせているものに向き合い、手放していけたとき、人生はすごい速さで自分でも思いがけない方向に進んでいきます。
1000枚の服を溜め込んだファッション雑誌編集者の人生を変えた「服捨て」体験と、誰でもできるその方法を伝えます。 


着用・文/昼田祥子
構成/出原杏子