雑誌『栗原はるみ』最新号では、2万以上あるレシピから選び抜いた、栗原はるみの「人生を決めた料理」を63レシピ紹介しています。
その中から、白菜を使ったメインになるおかず、何度作ったかわからないというフィリピンの家庭料理、たくさんのアレンジができる鶏そぼろを使った一品など、栗原さん自身もよく作っているという、普段の食事にぴったりなレシピを3つ紹介します。
塩もみ白菜の春雨炒め
塩もみ白菜があると、必ず作るのがこの炒め物。水分が抜けてパリッとした白菜がぴったり。メインのおかずになるひと皿が、簡単に作れます。
にんにく、しょうが、長ねぎの香りが食欲をそそります。春雨がのびないうちに熱々を。酢をかけるとさっぱり。
●材料(作りやすい分量)
塩もみ白菜…約600g ※白菜¼個分、角切りを使用
豚ばら肉(薄切り)…200g
春雨(乾燥)…100g
にんにく…1片
しょうが…1かけ
長ねぎ(青い部分)…1本分
A
紹興酒…大さじ2
オイスターソース…大さじ2
しょうゆ…大さじ1~2
砂糖…大さじ½~1
塩・こしょう…各少々
サラダ油…適量
赤唐辛子(小口切り)…1~2本分
ごま油…適量
●作り方
1 塩もみ白菜はざるに上げて水けをきり、さらによく絞る。
2 にんにくとしょうがは包丁の腹でつぶし、長ねぎは4~5㎝長さに切ってから縦半分に切る。
3 豚肉は5~6㎝長さに切る。
4 Aを混ぜ合わせておく。
5 鍋に湯を沸かし、春雨を約2分ゆでてざるにあけ、水けをよくきる。
6 フライパンにサラダ油を熱してにんにく、しょうが、長ねぎを入れ、炒める。香りが出たら豚肉を加えてよく炒め、塩、こしょうをふる。脂が多い場合はキッチンペーパーでふき取り、白菜を加えて強火で炒める。全体が熱くなったら5の春雨と4を加え、春雨に調味液を吸わせるようにほぐしながら、手早く混ぜてなじませる。赤唐辛子を加え、ごま油を回しかける。
※使用する白菜の漬けた日数、絞り加減で塩けが変わるので、味をみながら調整する。
豚肉と白菜を炒めてから、春雨を加えます。調味液は春雨にかけるように入れると、味を吸ってくれます。とにかく手早く!
鶏そぼろご飯
鶏のそぼろはいろいろな料理に使えるので、多めに作っておくと便利。でも作りたては、やっぱり鶏そぼろご飯で。熱いうちに炒り卵と絹さやをのせます。
そぼろはチャーハンや卵焼きに入れたり、じゃがいもや里芋と混ぜてコロッケにも。とろみをつければあんかけに。
●材料(作りやすい分量)
鶏ひき肉…300g
A
しょうゆ…大さじ2 ½ ~3
みりん…大さじ2
砂糖…大さじ1 ½ ~2
炒り卵
卵…4個
砂糖…大さじ1 ½~2
酒…大さじ1
塩…少々
絹さや…50g
ご飯…適量
●作り方
1 鶏そぼろを作る。鍋にAを合わせて火にかけ、煮立ったらひき肉を加える。菜ばしでほぐし、混ぜながら中火で煮て、汁けが少なくなったら火を止め、そのままおいて味を含ませる。
2 炒り卵を作る。ボウルに卵を溶きほぐし、調味料を加えてよく混ぜ、こしてから鍋に入れる。鍋を弱火にかけ、菜ばしで手早く混ぜながら火を通し、そぼろ状になったら火を止める。
3 絹さやはへたと筋を取り、塩少々(分量外)を加えた熱湯でさっとゆでる。冷水に取って冷まし、水けをきって、斜めせん切りにする。
4 器にご飯を盛り、鶏そぼろ、炒り卵、絹さやをのせる。
アドボ
何度作ったかわからない、フィリピンの家庭料理。
黒こしょうとローリエがアクセントになっています。
白いご飯にソースをかけながらいただきます。
手羽中も加えると骨からだしが出ます。残ったソースはゆで卵をつけたり、焼いた肉や魚、ゆでじゃがいもにかけて。
●材料(4人分)
鶏もも肉…2枚(600g)
手羽先…8本
玉ねぎ… ½個(100g)
にんにく…3片
A
水…カップ½
しょうゆ…カップ½
酢…カップ½
ローリエ…5枚
粒黒こしょう…20粒
ご飯…適宜
●作り方
1 鶏もも肉は1枚を8等分に切る。手羽先は先の部分と手羽中に切り分け、手羽中の裏側の骨に沿って切り込みを入れる。
2 玉ねぎは粗みじん切りにする。
3 にんにくは粗みじん切りにする。
4 フライパンを熱し、油をひかずに鶏もも肉と手羽中を皮目から焼きつける。フッ素樹脂加工ではないフライパンの場合はサラダ油少々(分量外)をひく。両面に焼き色がついたら一度取り出す。
5 同じフライパンに玉ねぎ、にんにくを入れてしんなりするまで炒め、4の鶏肉を戻し入れてAを加える。煮立ってあくが出たら取り除き、落としぶたをして弱めの中火で約15分煮る。煮汁に軽くとろみがついたら火を止める。
6 器に盛り、好みでご飯を添える。
※1で切り落とした手羽先の先の部分はスープなどに使用する。
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