未婚の母として2人目を出産。実子でない長男を「ないもの」として扱うパートナーとは別れるべき？【アン ミカさん】

無視・無関心は見えない暴力であり、虐待です

まだ幼い2人目のお子さんがパートナーの方の態度を察知して、息子さんを蔑ろにすることを「当たり前」のように捉えてしまえば、きょうだいの仲もいびつなものになりかねません。いずれパートナーの方の無視と無関心がエスカレートすれば、成長した息子さんへの暴言や暴力、苛立ちの捌け口になってしまうことも、決して「想像できないこと」ではない気がしてしまいます。子供の存在を無視するという行為は、すでに目に見えない暴力であり、立派な虐待なのです。

息子の出生の経緯を告げたら態度が変わった。妊娠中に態度が変わり、会わないと言っていた実子にも愛を注ぐようになった——。そうして態度を豹変させる彼に一番不安を覚えているみもざさんが、「彼は変わることはない」と感じているのなら、彼が変わることはこの先もないのだと思います。
 

あなたの選択と責任は、決して軽くはない

女性としての幸せを手放したくない気持ちももちろんおありでしょう。ですが「母親」として「彼を選んではいけない」と心が訴えているならば、その声に真摯に耳を傾けるべきです。少々厳しいことを言いますが、長男を無視する態度を取られても、そんなパートナーの方の子供を望んだのはみもざさんです。息子の幸せを第一に考え「パートナーとの結婚は諦める」覚悟だったことを、絶対に忘れてほしくはないと思います。

あなたの選択と責任は、決して軽いものではありません。そんな中でも、2人のお子さんたちをしっかり守り、幸せにしていくという覚悟で、あなたはこれまで力強く歩んでこられました。そんなふうに強く、愛情深く、自立したみもざさんだからこそ、パートナーの方の長男への虐待はすでに始まっていると気づき、決して目を背けないでほしいのです。

みもざさん自身が「これまでの覚悟と選択は正しかった」と思えるかどうかは、2人のお子さんがこれから見せてくれる笑顔にかかっているはず。まずは、あなた自身が、あなたの意志で選んだ2人の子供の「母親」として、お子さんの健やかな成長を守るための、最善の選択をしてほしいと願っています。私も、みもざさんの母としての強い意志と覚悟が揺らぐことのないよう、心から応援しています。
 

※初掲時、記事中の年齢表記に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
 

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