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――それでは、この連載の恒例の質問をさせていただきたいのですが、お二人が美容情報の取り方においてずっと続けていらっしゃることは何でしょうか?

松本 私は自分の好みがよく分かっているから、あれもこれもやっておこうかな、とかブレることはないんですね。あと、美容エディターという立場を意識しているところもあって、あえて新しい情報とも距離を置いて、俯瞰で見るようにしているんです。それゆえ新しいものに挑戦しないデメリットもあるんですけど、そこは美香さんみたいなすごく親切な人がまわりにいてくれて、有意義な最新情報をいろいろ教えてくれるんです。だから答えとしてはちょっとズレるかもしれないですけど、続けているのは情報通の女友達との交流と言えるかもしれません。

美香 おせっかい野郎ですから!(笑)

松本 美香さんは情報をくれるだけじゃなく、ダメなところもちゃんと言ってくれる。私は揺らがないからこそズレることがありますから、そこをちゃんと指摘してくれる女友達は本当にありがたいです。

美香 私はやっぱり、続けているといえばトライ&エラー。仕事柄、よく美容情報を求められることもありますから、やっぱり自分が試さないでオススメするというのは抵抗がありますしね。「保湿力はあるけどちょっとベタつきますよ」とか、実際に試していないと言えないことってあるじゃないですか。そういう自分でずっといたいんですよね。

――50歳過ぎて、この情報を取ることはやめた、あるいはこういう情報の取り方はやめた、というところも教えてください。

美香 さっきの千登世さんの逆になりますけど、友達を減らしたというか。以前は「お茶しよー」とか言われると、とくに話すこともないのにとりあえず会っていたんですよ。でも50歳も過ぎてくると時間は有限なので、会って嬉しくなっちゃうような人とだけ会うようになりました。人間関係含め、情報整理したという感じかもしれません。

松本 私も、情報整理のコントラストは以前より強くなってきたと思います。これはいりません!と、潔くなった。年齢を重ねて、みんな知っているのに自分は知らない……という不安が減ったんですよね。そうやって自分をザラつかせる時間てすごく無駄だし、中途半端に首を突っ込むのってまわりにも申し訳ない。だから今は「ごめんね、それ知らないんだ」とちゃんと言うようになりました。前は知ったふりして、後で調べたりしていたんですけど(笑)。これは、やめたというより始めたことかもしれませんね。

美香 始めたことでいえば、私は以前より商品の背景にあるストーリーを知りたい、という気持ちが強くなって。この商品はどういう気持ちで作られたんだろうとか、どういう思い入れが込められているんだろうとか。だからPRタイムス(プレスリリース配信サービス)とか、WPP(世界最大手の広告グループ)の発信する情報を、より深く読み込むようになりました。以前は何となくチェックしていたんですけど。

松本 美香さんは仕事もして全ての美容ケアも手抜きせずおこなって、人付き合いも減らしたとはいえ広いし、さらに趣味の写真も撮って、情報も取得して……って、一体どうやって時間を捻出しているのか不思議でなりません。

美香 今までは全てバラッとやっていたけど、年齢を重ねて効率的にやるようになったというか。PRタイムスとかも、情報がまとめられたリリースなので簡単に読むことができますし。だから私ね、美容情報じゃないんですけど、50代になってからスマートニュースのトップニュースは全部読むようになったんですよ。これほど効率よく、広い情報をくれるものはないですから。ただし時間は節約できても、感情は忙しくなりますけど(笑)。

松本 そうやって努力して得た情報を、惜しげもなく私にくれるんです。やっぱり50歳過ぎたら持つべきものは、情報通の女友達ですね(笑)。


撮影/嶋田礼奈
取材・文/山本奈緒子
構成/藤本容子

 

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