日々の食事の中で、たくさん食べたいのが野菜。
12月2日発売の料理家・栗原はるみさんのパーソナルマガジン『栗原はるみ』最新号は、気軽にたくさん食べたい「野菜料理」の特集。
寒い季節に作りたくなる、野菜がメインの煮込み料理や、簡単でびっくりするほどおいしいドレッシングや副菜、おやつ、そして残り野菜を使った料理も紹介しています。
定番から気楽なものまで、意外な野菜のおいしさに出合えるはず。
今回は、8号の別冊付録『毎日、スープ』から、野菜をたっぷり食べられるスープのレシピを3つご紹介します。
気楽に、毎日食べてもらいたくて、簡単に作れるレシピを考えました。
1 ミネストローネ
私が若いころ、夫とよく通っていたイタリアンレストランで知ったこのスープは、家で何度も作った思い出の味です。ベーコンを加えるともっとおいしいけれど、今回は野菜だけで気軽に作ってみました。
●材料(作りやすい分量)
玉ねぎ…½個(100g)
大根…100g
にんじん…½本(80g)
ズッキーニ…½本(80g)
赤パプリカ…¼個(50g)
セロリ…30g
キドニービーンズ(水煮)…1缶(固形量230g)
にんにく(つぶす)…1片
オリーブ油…大さじ1
チキンスープ(下記)…カップ3
※またはコンソメスープの素(顆粒)小さじ1を湯カップ3で溶いたもの
ホールトマト…1缶(400g)
塩・こしょう…各適量
パルメザンチーズ…適量
●作り方
①玉ねぎは1.5cm角に切る。
②大根は皮をむいて1.5cm角に切る。
③にんじんは皮をむいて1cm角に切る。
④ズッキーニは1.5cm角に切る。
⑤パプリカは種とわたを除いて1.5cm角に切る。
⑥セロリは筋を取って1cm角に切る。
⑦キドニービーンズは汁けをきる。
⑧鍋にオリーブ油とにんにくを熱し、香りが出たら①〜⑥の野菜を加えて炒める。全体に油がまわったらスープ、トマト缶を加え、中火で煮る。
⑨大根とにんじんに火が通ったらキドニービーンズを加え、塩、こしょうで味をととのえる。
⑩器に盛り、パルメザンチーズをおろしかけ、好みでフォカッチャを添える。
野菜は少し大きめに切ったものをさっと炒めて、食感を残すくらいが好み。レシピと同じでなくても冷蔵庫にある残り野菜で作ってみてください。
スープ皿に盛ったらパルメザンチーズをたっぷりすりおろしていただきます。これにふわふわのフォカッチャを添えて食べるのが好きです。
チキンスープのとり方鶏がら1羽は水で洗って水けをよくきる。大きめの鍋に湯をたっぷり沸かして鶏がらを入れ、煮立ったら約2分ゆでてざるにあけ、水で洗う。鍋をきれいにして鶏がらを入れ、新たに水1Lを注いで火にかける。煮立ったらあくを取り除き、弱火にしてふたをずらして約1時間煮る。火を止め、キッチンペーパーやさらしを敷いたざるでこす。
2 かぶのポタージュ
チキンスープで煮込んだかぶのとろとろスープ。
ポーチドエッグをのせて、バルサミコ酢をたらして仕上げました。
気軽なスープも盛りつけによって、レストランのようになります。
●材料(4人分)
かぶ…5個(正味350g)
玉ねぎ…30g
バター…20g
チキンスープ(上記参照)…カップ2
※またはコンソメスープの素(顆粒)小さじ1を湯カップ2で溶いたもの
塩・白こしょう…各少々
ポーチドエッグ(下記)…適宜(4個)
生クリーム…適宜
バルサミコ酢…適宜
●作り方
①かぶは茎を落として皮をむき、6等分のくし形切りにする。
②玉ねぎは1cm角に切る。
③鍋にバターを熱し、玉ねぎを入れて透き通るまで炒め、かぶを加えてさらに炒める。全体に油がまわったら、スープを加える。煮立ったら弱火にしてふたをし、かぶがやわらかくなるまで7〜10分煮る。
④火を止め、ハンドブレンダーなどでなめらかになるまで混ぜ、塩、白こしょうで味をととのえる。
⑤器に盛り、好みでポーチドエッグをのせ、生クリームとバルサミコ酢をかけ、仕上げに白こしょう適量(分量外)をふる。
ポーチドエッグ小鍋に湯を沸かし、酢少々を加えて卵1個を割り入れる。1分30秒〜2分、そのままさわらず半熟状に火を通し、ゆで汁をきる。
玉ねぎとかぶを焦げないようにさっと炒めたら、チキンスープを加えて弱火で煮ること7〜10分。竹串をさしてやわらかくなっていたら、あとはブレンダーにかければ完成です。
3 白菜とひき肉のスープ
残った白菜をきざんでひき肉とにんにくとともに炒め、パスタを加えて食べごたえのある具だくさんスープにしました。
くたくたになるまで煮てもいいですし、食感を残しても。白菜のやさしい甘みにほっとします。
●材料(作りやすい分量)
白菜…400g
豚ひき肉…200g
にんじん…50g
にんにく(みじん切り)…大さじ1
パスタ(スパゲッティーニ)…50g
チキンスープ(上記参照)…カップ4
※または鶏がらスープの素(顆粒)小さじ2を湯カップ4で溶いたもの
サラダ油…大さじ1〜2
薄口しょうゆ…小さじ2〜3
塩・こしょう…各適量
片栗粉・水…各小さじ2
粉山椒…適宜
ラー油…適宜
●作り方
①白菜は1cm角に切る。
②にんじんは1cm角の色紙切り(薄切り)にする。
③パスタは手で3〜5cm長さに折る。
④片栗粉を水で溶き、水溶き片栗粉を作る。
⑤鍋にサラダ油を熱してにんにくを炒め、香りが出たらひき肉を加えて炒め、軽く塩、こしょうをする。にんじん、白菜を加えてさらに炒め、油がなじんだらスープとパスタを加える。煮立ったら中火にし、パスタがやわらかくなるまで5〜7分煮る。
⑥もう一度よく混ぜた水溶き片栗粉を加えて混ぜ、軽くとろみをつけて薄口しょうゆ、塩、こしょうで味をととのえる。
⑦器に盛り、好みで粉山椒やラー油をかけていただく。
パスタは短く折ってから野菜と煮込むので、時間もかからずとろみもつきます。パスタをそうめんにかえても。その場合は七味や粉山椒をふって、すだちを搾って酸味を足して。
12月2日発売予定の『栗原はるみ』9号では、他にもクリスマスやお正月など、人が集まる季節に作りたい料理や、プレゼントや持ち寄りにぴったりな一皿、そしてお菓子のレシピなどが、盛りだくさん。
気楽なお酒のおつまみのレシピをまとめた別冊付録、そして毎年人気の「2025年カレンダー」など、1年のはじまりにふさわしい一冊です。
ぜひご覧ください!
構成/『栗原はるみ』編集部
雑誌『栗原はるみ』創刊9号
中身をチェック!
気軽にたくさん食べたい「野菜レシピ」、
毎年大人気の付録、「花と緑のカレンダー」も
日々の食事の中で、たくさん食べたいのが野菜。
メイン特集「野菜をたっぷり食べる」では、
栗原さんが旬の野菜をおいしく食べるために
作っている料理を紹介します。
定番から気楽なものまで、意外な野菜のおいしさに
出合えるはずです。
他にも、クリスマスやお正月など、人が集まる季節に作りたい料理や、
プレゼントや持ち寄りにぴったりな一皿、そしてお菓子。
気楽なお酒のおつまみのレシピをまとめた別冊付録、
そして毎年人気の「2025年カレンダー」など、
1年のはじまりにふさわしい一冊です。
●特集「野菜をたっぷり食べる」
肉、魚、卵といった、健康な体を作るために食べたい、たんぱく質メインの料理。
豆や乾物、野菜を使った簡単に作れる常備菜。
そして、体重を落としたい、でもおいしいものを食べたい、という方へ、とっておきのレシピをお届けします。
寒い季節に作りたくなる、野菜がメインの煮込み料理。
簡単でびっくりするほどおいしいドレッシングや副菜、おやつ、
そして残り野菜を使った料理も。
定番から気楽なレシピまで、さまざまな野菜の楽しみ方を紹介します。
野菜が苦手な方や、量が食べられない方という方にもおすすめです。
・冬野菜をまるごと食べきる
白菜
大根
・野菜が主役の煮込み料理
・もう一品ほしいときに、小さな野菜の副菜
・野菜のおやつ
・簡単に、万能野菜ドレッシング
・残り野菜はミックスベジタブルに
・【コラム】
皮も芯も捨てずに、野菜スープ
私の野菜の保存法
●料理特集「気持ちを込めて、作る料理」
家族や友人が集まることの多い季節が、冬。
年末年始はもちろん、持ち寄りやプレゼントの機会も多くなるからこそ、
贈る相手のことを思って、料理を作りたい。
みんなが笑顔になるレシピを、選りすぐりました。
・温かいテーブルを、家族で囲むひととき
・一年のはじまりは、気持ちも新たに
・プレゼントする相手を思って、お菓子を焼く
・離れて暮らす家族へ届ける、料理の宅配便
●豪徳寺、ぶらり街歩き
栗原さんが学生時代に縁があった街、豪徳寺。
招き猫が有名な寺から続く商店街は、
こぢんまりとしたエリアに個性的なお店が並び、散歩にぴったり。
●連載「自分のために、ひとりごはん」
ひとり暮らしでも、おいしく食事を食べられるように。
知恵と工夫がつまった、自分のために作るのが楽しみになる、
ひとりごはんのレシピをお届けします。
●別冊付録①「ご飯のおかずにもなる、お酒のつまみ」
人が集まったとき、仕事のあと一息つきたいとき。
お酒好きの栗原さんが作るおつまみは、お酒に合うのはもちろん、
ご飯のおかずやお弁当の一品にも、ぴったりなものばかりでした。
●別冊付録②「花と緑のカレンダー2025〜2026」
キッチンなどに飾るだけで、日々の暮らしに彩りを。
栗原さんの庭やリビングにある花、そして緑のある風景をカレンダーにしました。
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●有料会員 月額550円(税込)
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