これからの人生、どうしたい?

子育て、仕事、生活環境…アラフォー世代の“暮らし”には“悩み”がつきもの。
そんな悩みが少し軽くなるアドバイス、お届けします!
(※この記事は連載の一部です。バックナンバーは画面下の【関連記事】から)

今回は“人生の方向づけ”に関するお悩み。人生におけるキャリア形成をどう考えればいいのか、「mi-mollet(ミモレ)」コンセプトディレクター・大草直子がお答えします。

【お悩み】私自身の人生の方向づけについて


私は20代で去年結婚し新生活をスタートさせました。家事をこなす傍ら有難いことにバイトではありますが念願の仕事も少しずつスタートさせることができました。

ただ自分の中ではこれを極める、というよりは他にシフトしていきそうな予感がしています。でもそれが何かはまだわかりません。今は目の前のことをしっかりしなければ道も開けないと思い、頂いた仕事と家庭のことを一生懸命するよう心がけていますが、この先自分がどんな風に仕事を持ち関わっていけばいいのか、どこに目標を持てばいいかわからずこのままではただぼんやり毎日が過ぎていってしまいそうで漠然とした不安を抱えています。

ミモレの先輩方はどのように仕事や家庭と関わってらっしゃってきたのでしょうか。(さやか)

A. キャリアは5年で1サイクルと考えてみて(mi-molletコンセプトディレクター 大草直子)


さやかさん、ご質問ありがとうございます! 昨年ご結婚されたとのこと。きっとまだ新しい生活になじむのに、いろいろご苦労されている時期かもしれませんね。私もそうだったのかな。もうすでに忘れてしまいましたが(笑)。

私の場合は、雑誌に携わる仕事を辞める、という選択肢がなかったので、どうにかして両立することが前提でした。もちろんやりがいや好きだから、という理由でもありましたが、生活をし、生きていくということと、仕事を続けることはイコールだったのです。

まずは、この先5年を考えてみてはいかがでしょうか? キャリアや生活を考えるとき、5年で1サイクルだと思います。とにかく5年はぶれずにやってみると、次の5年が自然と決まる気がします。

ただし、意に染まないことを我慢する、ということではありません。もし1年でほかのキャリアに移ったとしたら、そこから5年、というふうに、いつでもリスタートは可能です。ただし、やりたいことを決定すること、持続すること、自分の生活と両立すること、目標を決めてそこに向かうこと――は、ほかでもない自分が決めることです。

なんとなく、と続けることは、なんとなくの結果しか生まないような気がします。5年を一生懸命過ごしてみると、意外と不安も消えているかもしれません。

大草直子

1972年生まれ。大学卒業後、婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に入社。雑誌「ヴァンテーヌ」の編集に携わったのち、独立。新聞、カタログを中心にスタイリング、エディトリアルをこなすかたわら、広告のディレクションやトークイベント出演、執筆業にも精力的に取り組む。2015年1月よりWEBマガジン「mi-mollet(ミモレ)」の編集長、2018年7月には、ミモレのコンセプトディレクターに就任。 近著に 『大草直子のSTYLING&IDEA 10年後も使える「おしゃれの結論」』(講談社)がある。プライベートでは3児の母。

(この記事は2015年2月8日の再掲載です)
構成/佐々木奈々子

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