インパクトのあるコンビ名とルックスの「金属バット」


テレビ露出は少ないながらもライブシーンのカリスマ


M−1グランプリ史上最年少チャンピオンの霜降り明星を筆頭に、EXIT、かが屋、ハナコ、ミキ、宮下草薙、四千頭身ら“お笑い第7世代”がテレビで世代交代を引き起こしている2019年。まだテレビでの露出は多くないが、ライブシーンのカリスマであり、業界からアツい注目を注がれている存在が、大阪出身で吉本興業所属の漫才コンビ、金属バットだ。

彼らが出演するフジテレビのネタ番組『ネタパレ』で付けられたキャッチコピーは、“業界注目度ナンバーワン漫才師”。多くのお笑い芸人を発掘しスターに育て上げてきた、テレビ朝日『アメトーーク!』や『ロンドンハーツ』の加地倫三プロデューサーと、テレビ東京『ゴッドタン』の佐久間宣行プロデューサーは、ラジオ(『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』5月29日オンエア)で「気になる芸人」として金属バットを真っ先に挙げていた。驚くべきは、加地Pからの出演オファーを「出たくない」と一度断ったというエピソード。なんだかんだで出演した『アメトーーク!』の企画プレゼン大会では「三浦マイルド芸人」をプレゼンし、爪痕をしっかりと残していた。

 


コアなお笑いファンも感度の高い女性ファンも支持


金属バットの最大の魅力は、インパクトのあるコンビ名とロックスターのように華のあるルックスに対し、漫才が非常にしっかりしていること。見た目ロン毛の友保隼平がボケかと思いきや、坊主頭の小林圭輔のボケ(というか嘘)に友保が突っ込んでいく。高校の同級生2人のやりとりは、誰よりも本人たちが楽しそうな『セトウツミ』状態で、彼らが2013年に開始したインターネットラジオ『金属バットのラジオバンダリー』も終始そんなやりとりが続く。豊富な知識とエッジィなワードセンス、大喜利的な発想が詰め込まれた会話と、ゆるゆるだらりとしたトーンのバランスがちょうどいい。うるさ型のコアなお笑いファンと、感度の高い女性ファンの、双方から支持されているレアな存在だ。

劇場をメインに活動している彼らの魅力に確実にアクセスできるコンテンツが、テレビ朝日のYouTubeチャンネル『もういっちょTV』内に開設されている『金属バットもういっちょ』(2019年4月6日より毎週土曜日に配信中)だ。「金属バットの2人が最新ニュースを真面目に考える情報番組」というコンセプトのもと、グルメやファッション、美容や時事問題などを切り口に、2人がトークやロケを繰り広げる。

『金属バットもういっちょ』(2019年4月6日より毎週土曜日に配信中)より。
 
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