「キャリアか結婚か」若く美しい雅子さまの決心…誠意と愛情溢れる婚約会見
浩宮さまは「忍耐強く、根気強く、勇気があり、思いやりがある方」
――雅子さん、殿下の男性としての魅力はどのような点でしょうか。具体的に、率直に、ご遠慮なく。
雅子さん やはり、大変忍耐強くて、根気強くていらっしゃること、勇気がおありになること。そして、すごく思いやりがある方ということだと思います。
――お二人は、ふだんはどう呼び合っていますか。会話が弾む共通の話題は何でしょうか。
浩宮さま 今のところは、「雅子さん」と読んでおります。
雅子さん 私からは「殿下」と、お呼びしております。
浩宮さま これから、呼び方は考えていこうと思っております。共通する話題は、彼女も非常に興味の範囲が広いもので、例えば音楽の話、スポーツの話題、歴史、それから政治経済に至る幅広い分野です。とにかく非常に、話をしていて、楽しいというのがわたしの印象ですね。
雅子さん あとは、動物の話と、それから何かしら、子どもの頃やったいたずらの話とか。
浩宮さま 動物の話なんかも一緒にすることがありますね。
――雅子さん、お料理ですとか、いわゆる花嫁修業はどうなっていますか。
雅子さん これからだと思います。以前お料理は少し、まあ楽しみで習っていたことがあるのですけれども、本格的に花嫁修業という形ではございませんので、これから少し……。
会見は、およそ17分間で終わりました。興奮冷めやらぬ雰囲気の中、ついさっきまでお二人が座っていた椅子の後ろに目をやると、梅の絵がかかっています。文化勲章を受章した西山翠嶂画伯の『紅梅白梅』です。
浩宮さまの母、美智子さまの大好きな梅の花。その名画は、婚約発表という晴れの行事にふさわしい華を添えていました。
そうして、これからお二人は婚礼の儀式に向けて準備を進めていくのです。
美智子さまから雅子さまへ 三部作１ 美智子さまの想いが雅子さまへ 雅子妃誕生
価格 1500円（税抜）
外交官だった小和田雅子さんは、皇太子・浩宮さまに見初められて皇室に入ることに。雅子さまの生い立ちやから皇太子の熱い求愛、ご成婚までの軌跡が余すところなく盛り込まれた作品。雅子さまと同じく、平民から皇室に入られた美智子さまのお姿を交えて描きます。
美智子さまから雅子さまへ 三部作２ 美智子さまもご祝福 雅子さまに愛子さま誕生
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涙の流産を乗り越え、愛子さまをご出産された雅子さまの苦悩と喜びのすべてが一冊に。皇室という見知らぬ世界に入り、お子さまを生まなければならない重圧を、雅子さまはどのように乗り越えたのでしょうか。美智子さまから雅子さまに伝える母の想いを織り込みます。
美智子さまから雅子さまへ 三部作３ 美智子さまもお支えに 雅子さまご成婚十年の苦悩
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愛子さまをご出産されたのち、適応障害になり長期の療養生活を送られた雅子さま。ご成婚から１０年を迎え、病と闘われているご様子に触れた作品です。雅子さまをやさしく包み込む、皇太子浩宮さまと美智子さまの愛に胸打たれます。
敬称・名称・地名・施設名・大会名・催し物名など、
その当時のものを使用しています。
写真／渡邉みどり（クレジットのないもの）
構成／高木香織、片岡千晶（編集部）
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