彼は、誰かと親密になることに抵抗が強いように思われます。layさんとも、電話で話す距離なら大丈夫なのでしょう。彼と付き合っていくには、そのことをlayさんが理解して受け入れられるかが鍵となってくるのです。それはそのまま、“この先彼にどう寄り添うか”という答えにもつながってきます。3年、あるいは5年という長期スパンで彼との関係構築を考えることができるのでしたら、この距離感で寄り添い続けていけばきっと上手くいくでしょう。しかし今の強い欲求を持っている状態ですと、難しい……。
彼が何を恐れてlayさんと会おうとしないかといいますと、家族からされてきたのと同じように支配されることです。「会いたい」「一緒に暮らしたい」という要求は、彼の家族がしてきたのと同じことなのです。だから彼は、言葉にはしないけれど会わないことで拒絶しているのでしょう。その彼の気持ちをlayさんが理解できるかどうか、鍵はそこにあります。ですから今できることは、彼をただ信頼してあげることです。
それともう一つ、「彼が一緒にいたい女性というのはどんな女性だろう?」ということも、考えてみてください。そのうえで、自分がどうなれば彼は一緒にいたいと思ってくれるかを考え、そうなれるよう目指していきましょう。
会えないのは彼の問題だと思い続け、自分と向き合わないままですと、彼の気持ちが変わることはないでしょう。layさんが変われば、彼もきっと変わると思いますよ。
・婚活歴5年。私には需要がないのかと自分を責めてしまいます【33歳女性】
・理想と真逆のタイプを好きになる人の深層心理「親がそのまま理想像に」
・「私なんか死ねばいいのに!」自傷行為を止められない双極性障害の女性は…
・「デブだね〜」に笑って流す…長年の“護身術”でストレスを抱える女性たち
・小さな職場から次々と退職者が…原因の同僚に怒りが収まらない!
・「私はいつ辞めてもいい」優秀でも人としてはアレな上司ができあがるワケ
- 根本裕幸1972年生まれ。1997年より神戸メンタルサービス代表・平準司氏に師事。2000年にプロカウンセラーとしてデビュー。以来、述べ15000本以上のカウンセリングをこなす。2001年、カウンセリングサービス設立に寄与。企画、運営に従事し、2003年からは年間100本以上の講座やセミナーもこなす。2015年より独立。フリーのカウンセラー、講師、作家として活動している。『いつも自分のせいにする 罪悪感がすーっと消えてなくなる本』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』(大和書房)、『子どもの将来は「親」の自己肯定感で決まる』(実務教育出版)など著書多数。ブログはコチラ→https://nemotohiroyuki.jp/ この人の回答一覧を見る
- 山本 奈緒子1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『FRaU』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。 この人の回答一覧を見る
前回記事「嫌いになれないダメ夫への執着を断って自立するために必要なことは?」はこちら>>
- 1
- 2
終活ジャーナリスト 金子稚子さんの回答一覧はこちら>>