それに、プリマネペンさんは上司のことを快く思っていないわけなので、すでにそれなりに不穏な空気は漂っているはず。今さら平穏な空気を維持しようとしても手遅れなので、何らかの行動を起こしましょう。無理にニコニコし続けて、そんな嫌な上司から「かわいがられる存在」であり続けることなんて、カケラも望んでないですよね。
それでも「それセクハラですよ」などとストレートに言うのは勇気がいるかと思います。ならば「〇〇さんもそういうこと言わなければいい人なのに」などと、相手を持ち上げながらクギを刺すという手法はいかがでしょうか。二次会に強制連行されそうになったときは、「飲んで事故を起こしたら先生のせいになって、先生のせっかくの綺麗な経歴に汚点が残りますから」などと言って、さも相手のことを思っているかのように逃げてみてください。
あるいは「私、飲み会の出来事を逐一日記につけているんですよ」と笑顔で脅してみたり、「キャバ嬢みたい、というのが先生にとっての最高の褒め言葉なんですね」と言葉のセンスのなさを暗に揶揄してみたりするのも一興です。正面からぶつかるばかりではなく、上手にかわしつつやり込める道を探るのも、いろんな意味で自分を守る果敢な戦い方です。
ただまあ、私としましては、そこまで細かく配慮してレベルの高い返しを駆使しなくても、どんどん目くじら立てて「めんどくさいオーラ」を出せばいいと思います。上司だって、言い返されないから「ここまでは言ってもOKなんだな」と図に乗っているところもあるはず。何を言っても大丈夫なヤツとなめられたところで、人生いいことはありません。いよいよとなったら証拠を集めた上で大学へ相談する手もありますが、ちょっと不愉快そうな顔をしたり、軽く言い返したりして、日頃からコツコツと目くじらを立てていけば効果は表れるでしょう。「めんどくさいタイプ」と思わせることは、もし上司がプリマネペンさんに卑劣な真似をしようという気を起こした場合も、それを未然に防ぐ効果もあります。
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- 石原壮一郎1963年生まれ。コラムニスト。月刊誌の編集者を経て、1993年に『大人養成講座』でデビュー。以来、『大人の女養成講座』、『大人力検定』、『大人の合コン力検定』など大人をテーマにした著書を発表し続けている。近著に『9割の会社はバカ:社長があなたに知られたくない「サラリーマン護身術」』(飛鳥新社)、『本当に必要とされる最強マナー』(日本文芸社)、『大人の人間関係』(日本文芸社)などがある。 この人の回答一覧を見る
- 山本 奈緒子1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『FRaU』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。 この人の回答一覧を見る
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