久しぶりの買い出しと、銀行や郵便局なんかの手続きに出かけた日。真っ先に選んだのは、ゼブラ柄のペンシルスカートに、ビタミンカラーのナイキだ。直感で手に取るアイテムは、その日の心の状態を無意識レベルで表しているのだと思う。

この日の装いは頭の中で既に完成していて、アクセサリーや小物選びにまで迷いが無かった。とにかくパンチのある、主張するアイテムだけを身に付けたかった。カラ元気でも良いから着るものだけでも思いっきりポジティブにね。この不穏な空気をぶっ飛ばしてやろうぜ!と言わんばかりに。

 

この日の主役のペンシルスカートは、イタリア発、 THE ANDAMANEのもの。伊勢丹新宿店のリ・スタイルを彷彿とさせる、我らがボン・マルシェデパートのバイヤーズセレクトは正面スペースに、堂々と2ラックを構える、なかなかホットなメゾンなのである。

THE ANDAMANEの商品タグには、コレクションのルックがプリントされているのが面白い。どのスタイルが当たるかはお楽しみ。ゼブラ、レオパードにパイソン。ここまでやる!?という程に盛っているのに何故かエレガントに纏まっているのはイタリアンマジックか。

ラップドレスとペンシルスカートの、2型のみのコレクションから出発したこの若いブランドは、めちゃくちゃパンクで尖がっている。何しろ全てのアイテムが同一素材で、アニマル柄のバリエーションのみで構成されているのだ。この潔さに、デザイナーの揺るぎない自信を感じた。

遊び心たっぷりの、本の形をしたクラッチはブリジット・タナカのものでチエコさんからのプレゼント♡ カフェでのんびりと読書の出来る午後が、いつの日にか戻って来ます様に、との願いを込めて。

サテンの様な艶のある生地は、ストレッチ素材でしなやかに体に馴染む。一枚仕立てなのに透け感が全く無く、下着の線を拾わない。最高の素材とカッティングであるという事が、実際に身に着けてみて、更に実感出来るのがとても良い。

パリで購入したクロエのサングラスを、日本に帰省した夏休みに老眼鏡にあつらえた。このお値段でこんな素晴らしいサービスはフランスには無いよ。眼鏡市場さんBIG UP !

大きめのフレームにゴールドの小さなスタッズが埋め込まれているアイウエアは、もともとサングラスだったものを老眼鏡にあつらえたもの。気に入ったスタイルの眼鏡が見付からない時、サングラスには遊び心たっぷりのデザインが多いから、レンズだけを付け替えて普段使いにするのはとってもお勧め。

昔は全く興味が無かったスニーカーに夢中。まさに今!の気分なんだよなぁ。

この日の足元には、ナイキの派手スニーカーを投入し、エレガントなスカートのシルエットをぶち壊す。相反するカラー、質感、テイストをミックスする事によって生まれる相乗効果はトップスの黒があってこそ効いてくる。「柄物は黒で締めると上手くいく」って、大草ディレクターも言っていたよね。

大草ディレクターの言う事って本当だな。詳しくは『大草直子のSTYLING & IDEA』の50頁を御一読あれ!

デザイナーのスピリットが、そのまま乗り移ったかの様な、勢いのあるアイテムを身に着けて、パワーを貰う。それを誰かが見て、少しでも何かを感じて、その輪が、ポジティブなバイブスが、世の中に広がって行けば良い、と思った。

前回記事「冬のニットに春のスカート。今だからできる、季節のいいとこ取りコーデ♡」はこちら>>

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