かつて「Kiss」(講談社)で連載されていた、漫画『いけいけ、バカオンナ!』。『白鳥麗子でございます!』などで知られる鈴木由美子さんの作品で、バブル崩壊直後の93年に単行本が発売されました。昭和のバブル時代が舞台で、主人公は“イケイケ”の女子大生でしたが、令和のいま、設定を現代に置き換え、恋愛、仕事、友情と山積みの問題を抱える、現代アラサー女性たちの奮闘コメディーとして実写映画化されることになりました。


マスクの下で大きな口で笑って、泣いて、スッキリしてもらえたら

映画『いけいけ!バカオンナ 〜我が道を行け〜』よりⒸ鈴木由美子・講談社/ネスト

6月29日、映画『いけいけ!バカオンナ 〜我が道を行け〜』の完成披露記者会見が行われ、キャストの文音さん、石田ニコルさん、真魚さん、永田琴監督が登壇しました。

左から、キャストの真魚さん、文音さん、石田ニコルさん、永田琴監督。

文音さんが演じたのは主人公の杉山結子。アパレルメーカー勤務で、イケイケ女として振る舞っているものの、私生活はジャージ姿が定番の地味で質素な暮らしぶり。ある日、そんな結子が出会うのが、石田ニコルさん演じる澤野セツコ。美人でスタイル抜群なセツコとは、お互いライバル視する間柄に。実はいまだバージンという結子が、真魚さん演じる、彼氏獲得のために一緒に奮闘する親友・中川絵美も巻き込んで、3人の恋と友情の行方はどうなることに――? 会見では、撮影での様子からコロナ自粛中の生活ぶりまでさまざまな話題が飛び出しました。

映画『いけいけ!バカオンナ 〜我が道を行け〜』よりⒸ鈴木由美子・講談社/ネスト

 

 

大画面で見せて大丈夫かなっていう不安もあった


文音さんにとっては、コメディエンヌ初挑戦とあって、「コメディは本当に奥が深くて難しかったですね。でも監督がすごくパワフルな方で、熱量と気合いで日々精一杯演じました」とコメント。自由奔放そうに見えて、実はバージンで恋愛ベタという役どころについては、「女子なら共感できる部分がたくさんあって、気持ちの面ではすごく理解できました。結子というキャラクターは突拍子がなくて特急列車みたいな感じ。全力でギアをトップにして現場のみんなと一生懸命走り続けましたね」と振り返りました。それに対して永田監督は、「コメディって主人公の結子の熱さがずっと持続しないと面白くないし、笑えないので、熱さをキープしていくことを意識していました。文音も決めたことはがーっといくところがあるから、私の中では全然ブレていなかったです」と文音さんと結子の共通点を指摘しました。

文音さんが、「映画の中でものすごく変顔してるんです。ほとんどノーメイクの時もあり、女子が隠したいところを全面的に出したのは初めてだったし、新しい発見だったかも」と話すと、セツコを演じている時に同じく変顔を披露した石田ニコルさんも、「これを大画面で見せて大丈夫かな、ってちょっと悩みながら帰りました」と胸の内を明かしました。

映画『いけいけ!バカオンナ 〜我が道を行け〜』よりⒸ鈴木由美子・講談社/ネスト

彼氏が変わるたびにファッションもがらりと変えてしまう絵美を演じた真魚さんは、「友達にいたらいやだな……。でも、自分の感性に従って好きな人のそばにいき、別れたら戻ってというのは絵美のかわいい一面だなと思いました。思ったことをすぐに言っちゃうところは自分に似てますね」と、自分の役どころを分析。文音さんはそんな真魚さんを、「撮影でもわからないところは『わからない』と、堂々と言うかっこいい女優さんで、心がオープンで何の壁もなく、すごい“武器”を持っている人だなと思いました」と真魚さんを絶賛。真魚さんも、「ぜひ(記事に)書いてください」と笑顔を見せました。

映画『いけいけ!バカオンナ 〜我が道を行け〜』よりⒸ鈴木由美子・講談社/ネスト


自分の手で幸せをつかむパワフルな応援ムービー


質疑応答では、「コロナの影響で、自宅で過ごす女性も多いと思うので、自宅でできる女子力を高める方法を教えてください」という質問に対し、三者三様の答えがかえってきました。文音さんは「外に出られず、人にも会えない時にどうやってストレスを発散するかを考えた時、私はずっとヨガをやってきているので、家で本格的にやるようになりました。すると、精神面で穏やかになれました。それが女子力を高めるかどうかはわかりませんが、ヨガという存在に救われました」と回答。石田ニコルさんは、「ひたすらいろんな美容液やパックを取り寄せて試していました。日にも当たっていなかったので肌も白くなりました」と報告。最後に真魚さんが、「あまり料理をしていなかったのですが、外食もできなかったので、自分で野菜を買ってきて、それを切って茹でて食べていました」と答えたところ、「茹でるだけ?」と、笑いが起きていました。

会見の締めくくりにメッセージを求められた文音さん。「女性は隠し事が多いと思うんですけど、それをスクリーンの中で赤裸々にさらけ出しています。女性なら共感できるポイントがたくさんあるので、ぜひ共感してもらえたら。それと、これはガールズが自分の手で幸せをつかむ話で、パワフルな応援ムービーになっています。こんな時期でいろいろ大変なことがたくさんあると思いますが、笑うと一瞬でも嫌なことが吹き飛んだりするから、マスクして劇場に来て、大きな口で笑って、スッキリしたなとか、自分にとっての幸せを考えてみたり、勇気をもらったと思ったりしてもらえればすごくうれしいです。たくさん笑ってください!」と呼びかけました。

いけいけ!バカオンナ~我が道を行け~』は、7月31日から東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。


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『いけいけ!バカオンナ』

鈴木 由美子 (著) 講談社

笑わせるぜ! 泣かせるぜ! 本音まるごと100パーセント!! 鈴木由美子が贈る、ホンモノの女の友情!! ホンモノの恋!!


 

 

<映画紹介>
「いけいけ!バカオンナ~我が道を行け~」

2020年7月31日(金) TOHOシネマズ 日比谷他、全国公開

Ⓒ鈴木由美子・講談社/ネスト

出演:文音 石田ニコル 真魚
小野塚勇人 花沢将人 藤田富 菅谷哲也 / 小西遼生 / 田中要次
監督/永田 琴 脚本/北川亜矢子 原作/鈴木由美子『いけいけ!バカオンナ』(講談社「Kiss」所載)
主題歌/ AISHA「My Home」(W Music Labels)
製作/ネスト 制作協力/E・F・P 制作プロダクション/エクセレントフィルムズ 配給/アークエンタテインメント
©鈴木由美子・講談社/ネスト
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