暑い国の智恵が詰まった、ミントを使ったハーブ料理


ミントは多種ありますが、料理のために育てるならスペアミントとペパーミントが双璧です。モロッコなど北アフリカや中東ではミントを使った料理が豊富。筆頭はクスクスのタブレ。火を使わない料理としてフランスでも夏の簡単レシピとして親しまれています。

タブレ

 

 材料(4人分)
・クスクス……1カップ
・塩……小さじ3/4
・玉ねぎ(粗みじん切り)……大さじ4
・トマト(1cm角ぐらいに切る)……中1個
・スペアミント(粗みじん切り)……大さじ1と1/2
・イタリアンパセリ(粗みじん切り)……大さじ1と1/2
・レモン汁……大さじ1~1と1/2
・EV オリーブオイル……大さじ2と1/2〜大さじ3
・黒コショウ……少々

 

 作り方 

1. ボウルにクスクスと塩を入れ、熱湯1カップを注いで混ぜる。全体が水分を吸ったら、軽く冷ます。

2. 残りの材料をすべて加えてよく混ぜ、味をみて、2時間ほど寝かすとバランスがよくなる。急ぐときは、すぐにでも食べられる。

※スペアミントやイタリアンパセリがなければ、しそ、三つ葉などの日本のハーブを使ってもよい。


ハーブ料理はシンプル。自由に楽しんでいい


40年ほど前、庭にハーブを植えて、頻繁に料理に使い出してから気がついたのは、少しのハーブを上手に使えば、素材の味が格段にアップするということでした。こうしたハーブ料理を手がけるうちに、調味料の分量も種類も知らないうちにどんどん減っていき、入れなくても十分美味しい料理が作れるようになっていったのです。

ハーブは見るだけでも楽しいのですが、生活に役立ててこそ、その使命を全うできる植物です。少しずつでもお料理に使うことで、健康維持にも役立ちます。ぜひ、ハーブのある健康生活を楽しんでください。

『おいしいハーブ暮らし12か月 キッチンガーデン発 元気のレシピ』

著者:北村光世 世界文化社 1500円(税別)

鎌倉の自邸で多彩なハーブを育てる食文化研究家の著者が、季節ごとの品種や絶品レシピを紹介。おうちで育てるポイントなど、ハーブのある生活を楽しむノウハウが詰まった一冊です。


スタイリング(料理)/本郷由紀子
撮影/櫻井めぐみ
構成/金澤英恵