情緒不安定な産後の妻。夫の何気ないひと言や、ちょっとした行動でも産後クライシス、そして離婚危機に陥ってしまうこともあるものです。今回ご紹介する本は、多くのママたちが妊娠中や産後の実体験をもとにつくられた、プレパパに向けた妻のトリセツ『出産前の友だちよりも心配な友だちの夫に贈る100の言葉』です。産後クライシスを招くかもしれない、リアルな体験談
をピックアップしました。

産後クライシスとは?

この本で紹介されているわけではないのですが、私が調べたところによると、そもそも産後クライシスとは、NHKの番組「あさイチ」が名付けたもので、産後にいったん下がってしまった愛情はその後、ほぼ回復することがない、産後は夫婦の愛情にとって危機というような現象のことです。

 

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出産前の友だちよりも心配な友だちの夫に贈る100の言葉』¥1200(光文社刊) 結婚、出産、子育てと初めての連続に奮闘する女性を応援するファッション&ライフスタイル誌『VERY』の2019年10月号に掲載された同名企画に加筆・修正し再編集した書籍。



「私の時はこんなこと男にさせなかった」という義母の価値観をアップデートさせるのは夫の役目

 

かわいい息子の子どもが誕生するならと、義両親があれやこれやと口にすることもあると思います。たとえば「私のときはこんなこと男にさせなかった」「無痛分娩なんて、私のときには考えたことなかった」というようなこと。いじわるな気持ちで言っているのではないだろうから、夫はさりげなく聞き流すかもしれませんが、こんなときは夫に味方になってもらいたいというのが妻の本音なんです。義母の味方でもしようものなら、産後クライシスの原因になってしまうかも……。


産後すぐ、自分だけ趣味や遊びに出かけてしまう夫に不満

 

遠い昔ですが、私もあったなぁ〜。産後まだ間もない週末。私は自分のご飯を食べる時間もないくらい余裕がなかった状態だったのに、「テニススクールに行ってくる!」と悪びれもせず、産前と変わらない様子で出かけて行った夫……。「大変なのになんで遊びに行くの?」と聞いたら、「だって、予約してるし、スクールのお金払ってるし」という返事がきて、もう何を言う気力も起きませんでした。この本にも“ふたりで大変だった期間は後々家族の絆を深める”と書いているとおり、こういうことって、いいことも悪いことも、いつまでも記憶に残っているものです。



産後の妻は討論したいんじゃない。ただただ話を聞いて共感してほしいだけ

 

特に産後すぐは外に出かけることもできないので、夫が朝仕事に出かけてから帰宅するまで、赤ちゃん以外だれとも喋らなかったという人もいます。だから、夫が帰宅したら、やっと大人の話せる時間になります。仕事で疲れている夫にとっては面倒かもしれませんが、ただ聞いてくれるだけで妻は満足。産後クライシスを遠ざける一因になると思うくらい妻にとっては大きなことだと思います。

試し読みをぜひチェック!まだまだある産後クライシスを招く?!夫の言動
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産後クライシス経験者としては、とても興味深く読ませていただいた一冊。プレゼントにもおすすめです!

『出産前の友だちよりも心配な友だちの夫に贈る100の言葉』
¥1320(光文社刊)

結婚、出産、子育てと初めての連続に奮闘する女性を応援するファッション&ライフスタイル誌『VERY』の2019年10月号に掲載された同名企画に加筆・修正し再編集した書籍。


 


構成/高橋香奈子
この記事は2020年8月28日に配信したものです。
mi-molletで人気だったため再掲載しております。

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