毎日の生活や行動パターンは、一度定着化してしまうとなかなか変えづらいもの。ちょっとした居心地の悪さくらいなら「まぁ、我慢すればいっか」、と目をつぶってしまうことも少なくないのではないでしょうか。わたなべぽんさんの漫画『さらに、やめてみた。 自分のままで生きられるようになる、暮らし方・考え方』 は、そんな日々のもやもやを思い切って「やめてみた」体験を綴り、シリーズ累計30万部突破のベストセラーとなっています。

シリーズ第3弾の本書では、足が痛くなるサンダルや毎日のアイロン、夫の友人と無理をしてでも仲良くすることなど、モノやコトにとどまらず、人への接し方でも “やめてみた生活”を実践。やめてみたことで、自分の気持ちを肯定できたというわたなべさんの本書から、人には相談しづらい「夫との共同貯金」について、やめてみたエピソードを一部抜粋してご紹介します。

結婚して10年、現在40代のぽんさん。ある日、学生時代の友人の結婚式に出席すると、新婦の叔父さんから、子供はいないの? 欲しくないの? と尋ねられます。

夫婦の共同貯金まで「やめてみた」。 おうち時間に我慢を溜めないヒントとは_img1

 

夫婦ふたりで暮らしていくということは、結婚当初に話し合って決めたこと。ですが、もしも子供が欲しくなったときに困らないよう、「共同貯金」を貯めていました。

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おせっかいな叔父さんの言葉をきっかけに、子供を最終的にどうするか、改めて夫婦で考えてみることに。不安や迷いについても、ぽんさんは夫に正直に告げます。

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会話を重ねるなか、周りがどうかではなく、自分たちらしい生き方をみつければいい、という夫の言葉に心が軽くなったぽんさんは、これからも夫婦ふたりで暮らしていくことを決めました。

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そして話題は共同貯金のことに。もしものケガや病気に備えて貯金は継続するものの、共同貯金はやめて、口座は夫婦別々の名義にしようと夫からの提案が。夫は、突然妻に先立たれた上司が、貯金をひとまとめにしていて大変だったエピソードを思い出したのでした。後々なにかあったときのためにもそのほうがいいかも、とぽんさんも同意。

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共同貯金をやめてみたことで再認識したのは、生活のためでも子供のためでもなく、お互いを尊重し合う気持ち、そして愛情があるからこそ、この結婚生活があるんだという大切なこと。自分たちらしい人生を歩んでいこうと、ぽんさんは晴れやかな気持ちでふたつの通帳を眺めるのでした。

 


暮らしから人づきあいまで、こうすればよかったんだ! と目からウロコの内容が詰まった本書。一番身近な存在の「家族」で「やめてみた」エピソードには、コロナ禍で増えたおうち時間、そしてこれからの人生を家族と楽しく過ごすためのヒントも満載です。

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『さらに、やめてみた。 自分のままで生きられるようになる、暮らし方・考え方』

著者:わたなべぽん 幻冬舎 900円(税別)

日々の暮らしの中、我慢しながらも「やらなきゃ」と思って続けきたことをやめてみたら、やりたいことができるようになった! 心がふっと軽くなる、大人気「やめてみた」シリーズ完結編の第3弾。

構成/金澤英恵