ポイント4: カメラの前、美しく見せるポーズは筋トレに

 

はまじ「モデルは現場で立って靴を履き替えることが多いのだけれど、誰かに支えられなくても、さっと履ける自分でい続けたいと思っています。それには体幹が大切。交差点で信号待ちの時など、時折体幹を意識して過ごしています」

体幹を意識して生活をしているとは、さすがモデルの鑑です!

 

はまじ「いえ、常に体幹を意識しているかといえば、そうでもなくて。自粛中は歯磨きをしながら爪先立ちをしていましたが、それも最近忘れていましたし。意識してカラダを動かそうと思うとなかなかできませんね。それよりも、体幹を使っていると感じるのはカメラの前かもしれません。

例えば足を組むとき、組んだ上の足の力を抜くと、太ももがつぶれてしまって太く見えるんです。だから太ももに力を入れて少しだけ浮かせます。足首に力を入れないと、カメラに靴底を見せてしまうので、膝下から爪先までまっすぐ伸びるようにします。さらに両膝を少し宙に浮かせておかないと、肘を乗せるポージングが美しくできないので、おへその下の丹田に力を入れ続けています。1カットで何枚も撮りますから、その状態をしばらくキープ。ただ座って微笑んでいるだけではないんですよ。でもごめんなさい、これお仕事でしたね。運動ネタはやっぱりありません(笑)」

はまじの言ったことをその場で試してみると、太ももや腹筋が刺激されていることを実感。きっと何気なく立っている姿でも、同じような努力をしているはず。これが1ポーズごとに行われているとなれば、撮影中ずっと筋トレをしていることに! 例えばカフェで、仕事場で。美しく見せるために姿勢を意識してみたら、それが体幹トレーニングになるかもしれません。


40代の今、体重はただの数字


「今現在、人生の中で一番太っています」と話すはまじ。その声にはなんの淀みも戸惑いもありませんでした。

はまじ「高校生のころより今の方が太っているけれど、痩せ過ぎると身体が疲れやすくなったり、貧相になってしまうから、体重ばかりを気にはしません。40代の今、ヘルシーに毎日を送ることが美しさだと思います。だから体型は意識しても体重にとらわれない。体重はただの数字ですから」

私は女を諦めたくない。若さはいつまでも続かない。私は、これからは自分で若さを作るのだと決意した。

―― 「蝶の粉」より抜粋

40代のカラダを大切に、持続可能なヘルシーライフを心がけること。数ヶ月単位ではなく、目標をもっとずっと先の「私」に設定することで、はまじのようなストレスのない健康生活が送れるのかもしれません。

次回は、浜島家に伝わるレシピや、前回も大好評だったお取り寄せについて伺います。

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浜島直子
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問い合わせ先/
ジャーナル スタンダード ラックス 表参道店 tel. 03-6418-0900
プティローブノアー tel. 03-6662-5436


撮影/目黒智子
スタイリング/亀甲有希
ヘア&メイク/福沢京子
取材・文/笹本絵里
構成/幸山梨奈
この記事は2020年9月22日に配信したものです。
mi-molletで人気があったため再掲載しております。

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