スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。

20年以上前になりますが、「ヴァンテーヌ」で、「白シャツVゾーン50」みたいな企画や、「スカーフアレンジ80」みたいな企画や。いろいろやらせてもらいました。白シャツのテーマは、襟の形、さらにそこに巻くストールや、あしらうネックレス、重ねるニットやジレで、シンプルなシャツをさまざまな表情で見せていく、というものでした。スカーフもそう。巻き方を、とにかくたくさん工夫してアレンジ(笑)。

 

今回やろうとしているのは、黒のニットをキャンバスに、小さな部分ではあるけれど、表情や印象に確かに効くVゾーンに、自由に絵を描いていこう、という自発的な(笑)テーマです。

さて、突然ですが、リモート会議。どんな着こなしで参加しますか? いろいろ考えていろいろ試したのですが、黒のVネックニット。すごく頻繁に登場します。ぼんやりしがちな(眉しか描いてないときとか、ヨガから慌てて帰りどすっぴんなこともあるから)顔立ちを締めてくれるし、背景が白の壁に映えるし。あとは、それこそネックレスやピアスの使い方で、イメージをダイナミックに変えられるから!

というわけで、勝手に2回に分けてご紹介しますね。

使ったのはこの1枚。ハウントのウール。Vネックが広く浅く開くタイプは、Vゾーンを縁取る額縁がゆるっとするので、合わせるネックレスやスカーフを制限してしまいます。適度に深い、クリアなVだから、どんなアレンジも受け止めてくれるのです。

今日は2パターン、こんな感じです! たくさんの服をとっかえひっかえではなく、こうして小物で印象を変える――なんだか楽しいです♡

大草 直子

通常の天竺編みではなく、中リブなので、身体のラインを拾いすぎず、ほっそり見せてくれる。袖先、裾、Vのラインは天竺編みになっているので、トラッドな印象も。
ビジュードエムのチョーカー。最近気に入って、ヘビロテしています。Vが狭くて適度に深いから、ネックレスの長さを選びません。シャープなVを額縁に、あえてネック周りジャストのチョーカーで、ロック調に♡パールだから、甘辛バランスが完璧。ピアスはヒロタカ。
甘いブラウンが効いた、エルメスのシルクカシミヤのストールを無造作に。小さな逆三角形が胸元にチラッと。クルーネックだと、こうはいかない。もっとメンズライクになります。あえてノーアクセサリーで、アーレムのメガネをポイントに。

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