熾烈を極める東京婚活市場。
その中で「結婚したいのに結婚できない」と嘆く女には、いくつかの共通点があります。
ある行動により自分の市場価値を無駄に下げる女、逆に実態なく価値を上げ過ぎて機会損失している女……。
あなたも自分でも気づかぬうちに「結婚できない女」となっていませんか?
悩める女性200人に徹底取材した結果、
東京に生息する「結婚できない女」の具体的な事例を覗いてみると……。
名前:綾香
年齢:30歳
職業:日系航空会社CA
崖っぷちポイント:不倫相手と別れられない
広尾駅近くの人気カフェは、週末ということもあり愛犬連れの女性客で賑わっている。
陽気で開放的な雰囲気の中、しかし奥のソファ席に座る女性だけは暗く不安げな表情を浮かべていた。
「人に聞かれたくないので、小さな声でごめんなさい」
綾香、30歳。日系航空会社のCAをしている彼女はすらりと長身の美人だ。
淡いベージュのニットにデニムというシンプルな装いに、ハーフアップにした艶やかな黒髪。耳に飾った一粒ダイヤが品を添えている。
清楚を体現したかのよう……まさにそんな女性なのだが、しかしそのイメージは続く彼女の言葉で完全に覆されてしまった。
「実は私、もう1年以上も不倫しているんです。相手は5歳年上で、奥さんも子どももいる人……」
綾香と不倫男……佐々木は、某ラグジュアリーブランドのレセプションパーティーで知り合ったという。
ドレスアップして参加したそのイベントで、ドリンクブースに並んでいた綾香に佐々木が声をかけたのがきっかけだった。
彼は外資系投資銀行勤めのエリートであり、綾香の目に余裕と色気のある大人の男に映った。
「結婚指輪なら、最初から気づいていました。でも熱心に口説かれるうち少しの間だけなら、なんて自分に言い訳をしてしまって。ドライな恋愛ができるタイプじゃない癖にバカですよね」
……そして、道ならぬ恋にどっぷり堕ちた綾香は、今や完全に佐々木の毒牙にかかってしまっていた。
少し前に“恋愛の師匠”と慕う先輩・さとみから雅彦という男性を紹介され「結婚を前提に付き合って欲しい」と告白もされたのに、綾香は返事を保留している。佐々木に未練たっぷりで、断るつもりだというのだ。
雅彦は損害保険会社の経営企画部で出世街道を走っているし、身長も高く、顔立ちだって決して悪くない。結婚相手として申し分ないというのに……。
「それでも、どうしても無理なんです。彼じゃなきゃダメ……。私にとって佐々木を超える人は一生現れないと思います」
不倫に溺れる綾香を“恋愛の師匠”さとみが一喝!
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