この季節になると、スーパーにたくさんの種類が並ぶきのこ。近年は新顔の品種も多く出回っています。数種類のきのこにスパイスを組み合わせた鍋料理で、複雑な味と香りを楽しんでみては。『かんたん家計ノート 2021』の堤人美さんの料理特集から、香り高いきのことスパイスの絶品鍋レシピをご紹介します。
 

 

薬膳風いろいろきのこ鍋

 

きのこはお好きなものでOK! たくさん組み合わせたほうが、味も香りもより複雑でおいしくなります。免疫力アップも期待できるといわれるきのこで、身体がほかほか温まるこの季節ならではの味を楽しみましょう。


 材料(作りやすい分量)
好みのきのこ(やまぶしたけ、ブラウンえのき、たもぎたけなど合わせて)……500g
手羽先……6本

A|シナモンスティック……1本
 |八角……1個
 |赤唐がらし……3本
 |花椒……小さじ1

ごま油……小さじ2

B|水……カップ4
 |酒……カップ1/4
 |しょうゆ……大さじ3

 作り方   
1 手羽先は内側の骨に沿って切り目を入れる。

2 Aのシナモンは2~3つに割り、赤唐がらしは半分にちぎり、その他のAとごま油とともに鍋かフライパンに入れ、弱火にかけて香りが出るまでゆっくり炒める。

スパイス類は最初に弱火でじっくり炒めると、香りが出ておいしさが増す。

3 2に1を入れて中火でかるく焼き目がつくまで焼き、Bを加える。あくが出たら除き、ふたはせずに20分ほど煮る。

4 きのこは石づきがあれば除き、食べやすい大きさにする。

5 3を卓上鍋に移し、4を加えて煮えたところから食べる。

きのこはこのレシピで使った3種のほか、近年はさまざまな栽培品種がお店に並んでいます。(左上から時計回りに)ブラウンジャンボマッシュルーム(ポットベラ)、ブラウンえのき、たもぎたけ、ひらたけ(商品名:霜降りひらたけ)、やまぶしたけ、ホワイトぶなしめじ(同:ブナピー)、はたけしめじ(丹波しめじ)。

 

『かんたん家計ノート 2021』
著者 編集/講談社

25万人が支持する「日本で一番売れている一番かんたんな家計簿」の2021年度版。巻頭の第一特集は、野菜やスパイス使いに定評があり、かんたんに作れておいしいレシピが評判の料理研究家・堤人美先生の「彩り野菜で 四季のごちそう」。スーパーなどの野菜売り場に増えてきた新顔の野菜やハーブを使った旬の野菜たっぷりのごちそうと、フルーツを使ったさわやかなデザートを紹介します。

堤人美 Hitomi Tsutsumi

料理研究家のアシスタントを経て独立。手軽に作れ、おいしくおしゃれなレシピに定評があり、雑誌、テレビなど多方面で活躍している。『野菜がおいしいのはスープだから』(学研プラス)、『ほっとくだけで味が決まる 漬けたら、すぐおいしい!』(講談社)など著書も多数。


料理製作/堤人美
 撮影/斎藤浩(本社写真部)
 スタイリング/吉岡彰子
構成/庄司和以