スパイス弁当には「食べる」以外の楽しみもいっぱい

 

私はお弁当が本当に好きです。

お弁当を食べている時間だけではなく、1週間を乗り切るために、いろんな食材を使って料理する週末。お弁当を詰めている時のわくわく感に満ちた朝。お昼を楽しみにして頑張る午前中。最高が詰まったお弁当を開けて食べるランチタイム。スパイスの幸せで元気がみなぎる午後。そして、たくさん作っておいたおかずが少しずつ減って、なくなったときの金曜夜の不思議な達成感…(笑)。すべてが愛しい時間です。

 

 
今はお金を出せばいろんな料理が買える時代になりましたが、自分が一番食べたいものは自分が一番知っています。また、自分のために作って食べるということは、単なる栄養摂取ではなく、自分をいたわり愛する方法のひとつにもなりえます。

スパイスのおかずには、いつも想像を超えた新しい発見とおいしさがあって、それがマンネリ化したお弁当や食卓に新しい風を吹かせてくれるものだと確信しています。

魅力にあふれたスパイスで、あなたの毎日も幸せに包まれたものになりますように。

※本ページの文章は本書「おわりに」より抜粋しました

 

『一肉一菜スパイス弁当 毎日食べたいおかずと、冷めてもおいしいカレー』
著者:印度カリー子 世界文化社 1540円(税込)

人気のスパイス料理研究家・印度カリー子さんが手がけた初のお弁当本。「肉のおかず」「魚のおかず」「野菜・豆・卵のおかず」とメイン食材別にお弁当用おかずの簡単レシピを紹介しつつ、マフィンやおにぎりなどのクイックランチも提案しています。さらに、スパイスの基礎知識やおかずの保存法も紹介。料理初心者でも安心して本格スパイス料理に挑戦できる、至れり尽くせりの一冊です。


撮影/武蔵俊介(世界文化ホールディングス)
スタイリング/宇藤えみ
構成/さくま健太