こんにちは、ライターのさちこです。

それにしても、緊急事態宣言の延長や、スムーズにいかないワクチン接種に関するニュースなどが続きますね……。このまんじりともしない閉塞感、出口の見えない結婚生活を送る心境となんだか似ています。

さて今回は、ツイッターで離活の経験談を発信しているSさんにインタビューを行い、離活にまつわるあれこれを当事者の立場でお話しして頂きました。

今回も「離婚に少しでも関心がある」読者の皆さんにとって、有益な情報をお届けできればと思います。


難易度が一番高い「レベル5」の離婚とは?


さちこ(以下さ):本日はよろしくお願いします。Sさんは現在離活真っ最中で、お子さんと2人暮らしをされているのですよね。

Sさん(以下S):はい、そうです。毎日色々な葛藤がありますが、別居して仕事もあるので、状況はずいぶん改善されました。

さ:別居するとだいぶ違いますよね!ちなみに、今までどんな離活をされたのでしょうか?

S:弁護士に依頼し、調停や裁判をしました。ちなみに、親権争いでは最高裁判所を経験しました。

さ:……本当にお疲れ様です。念のためこれを読んで下さっている皆様にもお伝えしたいのですが、Sさんのケースは、レベル5(難易度MAX)の離活ですよね。

S:この連載、主に離活ビギナーの方のための連載ですよね?今日のインタビュー、私でも大丈夫ですか(笑)。

さ:おっしゃるように、この連載は離活ビギナーの方向けですが、離婚を意識し事を起こしていくと、相手の反応によって難易度がどんどん上がってしまう場合もあるので、参考になることも多いかなと思います。

S:たしかに。話し合いで離婚が成立すればそれはレベル1、いわゆる協議離婚ですよね。代理人を立てる必要もなくきちんと養育費の決定や財産分与の支払いがなされる、理想的な離婚です。

さ:皆さんには是非レベル1を目指して欲しいですが、レベル1の場合は当事者間で納得した話し合いができるので、この連載も必要ないような……。

先日離婚を発表した、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツさん&メリンダさんのように、共有する資産が多い場合は、たとえ当事者間で会話ができる状態でも、弁護士の介入は避けられなさそうですけどね。
話し合ってお互いにとって良い離婚ができるなら、本当に素晴らしいと思います。ただ……。

S:そうもいかないケースが多いのもまた、事実ですよね。

さ:Sさんは以前、弁護士をつけて調停離婚に向かうことを「パンドラの箱を開ける」と仰っていて。秀逸な例えだなと思っていました。
こうなると争いが長期化し、精神的な疲弊度も上がります。

S:もともと話し合える関係性なら離婚をしようとは考えませんし、ましてや代理人を立てようとも思いませんから……。

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