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一枚でサマになる。今夏は「オールインワン」が気分です

2021.5.27

松井陽子

ファッションエディター松井陽子さんが、ワンピース好きにもおすすめしたいオールインワンを紹介します。

皆さま、こんにちは。

5月の晴れの日って、本当に気持ちがいいですよね。

大好きなシャツの季節！
素足で靴が履けるし、素肌で感じる気温のままにおしゃれも楽しめる。

うちの近所の湘南の人たちは老若男女問わず、もうすでに半袖短パン、ビーチサンダルの季節が始まっています。そして、みんななんだか楽しそう。笑

……なのに、もう梅雨入りとは。しかも、嵐のような雨だったり。

こんなに気分が良くて、幸せな季節が短くなってしまうのは淋し過ぎますね。

去年もでしたね。自粛期間中で、この心地の良い気候を肌で感じることもほとんどなく、家にこもっていた毎日。少しずつ、恐る恐る生活を動かし始めたのは、ちょうど去年の今頃のこと。

だから、今年こそこの季節の晴れの日を心から楽しみたい。味わうように。
私だけでなく、本能的にそう思っている方もきっと多いのではないでしょうか。

旬の生き生きとした食べものも、目に映る景色も。
身に着けるものも、そうです。

お天気の良い日は、マスクを言い訳にせず、おしゃれにも元気をもらって、気分良く過ごしたいとつくづく思います。

陽射しが眩しかった今日は、アンクレイヴの新作オールインワンで編集部でのミーティングに行ってきました。

ワンピース一辺倒でオールインワンはほとんど着たことがなかったのですが、展示会で見つけて「これは良さそう！」とチェックした一着。

何が良いって、ワンピース同様、着心地はラクですし、一枚でさまになります。
そして、気分が変わる！ワンピースとはまた違う気持ちで着こなせるのがとても新鮮でした。さすがだね、たえちゃん！（……たえちゃんとは、アンクレイヴのディレクターで、ライター仲間の東原妙子さんのこと。聡明で、印象的な美人さん。実際話すと、それはもう天才的におもしろい、そんなギャップがまた素敵な方。この間も笑い泣きさせられましたーw）

色と素材感も気に入りました。ティールブルーという、グリーンとブルーと浅いグレーが絶妙に混じり合ったようなニュアンスのある色味。素材は麻100%で、薄過ぎず、厚すぎず。歩くとさらさらと揺れ動きます。

正面から見るとすとんと落ちるようなシンプルシルエットなのですが、サイドから見ると背中から腰にかけて寄り添うような曲線を描くデザイン。ウエストから下はワイド過ぎないゆったり目のシルエットで、お腹まわりもヒップラインもきれいに包み込んでくれます。さらにフレンチスリーブで肩まわりも美しくカバーしてくれるという隙のなさ！センターラインが入って少しキリッとしているのでラフ過ぎず、すっきりと見せてくれるポイントになっているのかもしれません。

デザインポイントになった背中の開きは、結構開放的です。笑
打ち合わせだったのでタンクトップをインしましたが、本当は私は汗ばむ季節こそインナーを着ないで、ブラだけでさらっと着こなしたい派。家族や友人とのお出かけなら背中がパックリ開いていたりというのも好きなのですが、でも仕事の席となると、周囲に気を遣わせないようにすることも大人のエチケットかな、と。黒のカップ付きのタンクトップを合わせました。

そしてもう一つ気づいたのが、裏地もついているので、意外と足元が寒くない。この季節、あるいは夏の室内って、意外とくるぶし辺りから寒さを感じることってありませんか。パンツで、しかも裏地がついているととても良い具合です。

熱がこもりがちな背中は涼やかで、足元は冷えない。それも快適に過ごせる理由かもしれません。