ファッションエディター松井陽子さんが最近のファッション事情を綴ります。今回は染め損ねた白髪のおしゃれな隠し方です。
みなさん、こんばんは。
気がつけば、もう4月も中旬。なんだかあっという間に過ぎました。
親の入退院があったり、大学生の子どもたちはそれぞれ、一番下の息子も小学校3年生となり、クラス替えやら保護者会やら。そして原稿を書いて……。
自分のことを後回しにしていたら、すっかり忘れていました。白髪染め!
撮影ウィークに入って他のスタッフと会うようになると、はたと気がつくんです。あるいは、編集部のあるビルのエレベーターと化粧室の、煌々と輝く光のもとにある鏡を見た時に……。
いつも白髪染めをお願いしているのは、スープの冷めない距離に住む友人。自宅にヘアサロンを併設していて、私の波乗りバディーです。
彼女は色の調合がとっても上手!絶大なる信頼を寄せているので、私はただ座っているだけ。結構な白髪体質な私に合わせて、季節に合わせて、絶妙なカラーリングで仕上げてくれます。
白髪染めといっても、私の場合はヘアマニキュアです。海に入り日焼けもするのでいわゆるヘアダイは退色が早まってしまうそうなので。ヘアマニキュアの方が、白髪にだけうまく色が入りつつ全体的に艶々になるので、より自然に仕上がるとのことで。
だからうっかりすると、自分でもそこまで気にならなくて。特にこのリモート生活では編集部に行く機会もほとんど撮影の前後だけだから。気がついた時はよっぽどの状態です。
毎度のことではありますが、突然のように私がアポ入れを頼むと隙間時間にうまくいれてくれるのですが、まさに今彼女はお家を建て替え中とあって、同じ市内で仮住まい中。
「よーちゃん、ごめん。来週だな」と言われて、スケジュールを見ると、撮影は全部終っている。んー、なるほど、仕方ない。
でも、一旦気がつくと気になるのが白髪の困ったところ。
ということで、明日からの撮影に向けて、何かいい方法はないかと模索してみました。
そして、解決策がこちら。
エルメスのスカーフを巻いてみました。
これは春になる前にエルメスの銀座店で購入しました。バンダナサイズなので、いわゆる90cmのカレに比べるとコンパクトで取り扱いのしやすさがポイント。
エルメスのカレといえば、75,000にも及ぶ色数から柄に合わせて色が選ばれていたり、柄にもさまざまなエピソードがあったり。メゾンの情熱が一枚一枚に注ぎ込まれたアートピースのような特別感が魅力です。
その中において、この一枚は、エクリュ地に黒の柄模様と、ある意味とてもシンプルでシック。そして、それがとても合わせやすいんです!
首元にはもちろん、こんなふうに頭に巻いても意外と大げさにならないので、シャツに合わせたり、ニットに合わせたり、普段にもどんどん取り入れています。
でも、シルクならではのつやめきがカジュアルを少しだけ特別なものに引き上げてくれます。もう少し季節が進めばTシャツと。首元にもいいですし、こうやってヘアバンドのように頭に巻いてもいいかなと思っています。
色のある服にも、ホワイト系の服にさらりと合わせても。
スカーフは、照れずに、臆せずに。年齢を重ねた今こそ、どんどん使ってもっと自分のものにしていきたいな、と思っています。
そう思えるのも、エルメスのパーフェクトな一枚だからこそ。
私にとって、特別な出会いとなりました。
では、また2週間後に記事を通してお会いしましょう。
ごきげんよう。
松井陽子
Yoko Matsui
Instagram: yoko_matsui_0628
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