女性の離婚問題を専門とする弁護士・後藤千絵さんの著書『誰も教えてくれなかった「離婚」しないための「結婚」の基本』は、「こんな男性はやめておいたほうがいい!」というパートナーを見抜くコツを教えてくれる一冊。年間約300件、のべ3000人以上の離婚相談に乗ってきた弁護士ならではの視点で、モラハラ、DV、マザコン、金銭感覚の不一致など、離婚の原因となるパートナーの問題点とその特徴を鋭く分析します。

一方、「こんなパートナーなら幸せになれる!」というポイントもあるのだとか。たくさんの離婚問題を見てきた後藤さんが考える「幸せな結婚のためのパートナー選び」、その5つの法則について、今回は特別にご紹介します!

 

条件のいい男性と結婚することだけが幸せではありません。人が羨むほどの素敵な夫婦の内情が、実は夫のモラハラや不倫三昧で地獄のような結婚生活だったということは、現実にはよくあることなのです。

 

芸能人の離婚のニュースを見ても、「えっ、あの幸せそうなカップルが離婚するんだ!?」と思われることも増えてきたのではないでしょうか。夫婦の内情は、本当に外からは分かりません。大切なのは、人から羨ましがられるような結婚ではなく、日々の生活の中で「この人と結婚して本当によかったな〜」と実感できる幸せな結婚をすることなのです。

日本における離婚件数と婚姻件数の割合は、40年前の4倍以上! 離婚理由には男女差も
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図1:出典:厚生労働省 平成30年(2018年)人口動態統計の年間推計/人口動態総覧(率)の国際比較、図2:最高裁判所が開示している平成30年度司法統計のデータより

第1回目では、「相手のこんな行動には気をつけてください」とか、「こんな性格は要注意です」など、離婚に発展しやすい男性の特徴について説明しましたが、今回は「こんな男性を選んだら幸せになれます!」という『秘訣』をお伝えしたいと思います。

【法則①】忙しいときでも、機嫌が悪いときでも、
「話をしてくれる男性」を選べばうまくいく


夫婦は話し合うことができていれば、まず、何とかなります。これは本当です。離婚する夫婦の多くは、日々の忙しさや子育てにかまけて、まともに話をしなくなり、お互いの気持ちに溝が生じてしまったことが主な原因です。

じっくりと話し合った末に、「離婚」という結論に至った夫婦ももちろんいますが、ほとんどは良好な関係を築けています。また、離婚に至ったケースでも、円満に協議離婚をしています。円満な協議離婚は不幸な結末ではありませんし、逆に離婚することによって、幸せになったカップルはそれこそ星の数ほどいます。避けるべきは、「身を擦り減らす不幸な離婚」なのです。