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「すべてを委ねる」のが楽しかった。柔軟性と強さ見せた坂井真紀の新しい顔

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ミモレで2021年に公開された記事のうち、特に人気があったものをご紹介します。よろしければぜひご一読ください。

「最小にして最大の効果」と話題のメイクアップ、それが、メイクアップアーティスト・水野未和子さんが提案する「ディファインメイク」。その人が持つ本質を見つめ、深め、高めて「唯一無二の魅力」を際立たせるそのメソッドは、ひとりひとりが自分の顔をもっと好きになるきっかけを生み、可能性を広げてくれます。そこで、ディファインメイクの「真髄」を知る連載企画。今回登場するのは、女優・坂井真紀さん。ディファインメイクが掘り起こす、坂井さん自身も知らない本当の顔、そして、誰も見たことのない新しい顔とは? 水野さんが坂井さんの未知なる魅力を掘り起こします。

 

MIWAKO’S MAKE-UP POINT


「黒い髪、黒い瞳、華奢な輪郭に求心的な造作。『可愛い』という印象が真っ先に飛び込んでくるからこそ、隙のない完璧な肌を作ると、坂井さんが持つ芯の強さが可愛さに埋もれる気がして。肌はあえて素が透けるようにラフに作ったうえで、ハイライトとシェイディングで輪郭を際立たせ、目元、口元を自然にディファインしました」(水野さん)

 

「印象」が変わらないのは、「自分らしさ」が透けるから


「私の直感はやっぱり当たってた!」が、水野さんの第一声。

「20代のころから活躍していらっしゃる姿をずっと見ているけれど、今に至るまで『印象』が変わらないんですよね。見た目や肌が変わらないとか、若く見えるとか、そういうことじゃなくて、いつもご自身のままそこにいるという、『凛』とした何かを感じていたから。実際、会話をしてみて、メイクをしてみて、納得したんですよね。私が私が、と強く主張するわけじゃないのに、時間や経験、年齢を穏やかに積み重ねて彼女自身ビルドアップしているよう。自分で言うのも何だけど、ディファインメイクでそんな坂井さんらしさが前面にぐっと出てきた気がします」(水野さん)


人に委ねることの愛おしさ=自分であることの愛おしさ

カバーオール¥35200/ティッカ(プルミエ アロンディスモン) パンツ¥39600/ナゴンスタンス

肩の力が抜けていて、それでいて、揺るぎなさが見える。自信と余裕に満ち満ちた、真のエフォートレスがここに。坂井さん、初めてのディファインメイク体験、いかがでしたか?

「楽しかったですね。ナチュラルなんだけど、確かにいつもと違う私。実際より、目鼻立ちがはっきりしているように感じました。ディファインメイクに衣装の着心地もヘアの空気感も合っていて……、すべてを委ねるのが、ひたすら楽しかったですね」(坂井さん)

「すべてを委ねる」のが「楽しかった」? その表現にどきりとさせられました。 

「今日、水野さんに声をかけていただいたことが、まず嬉しくて。水野さんは私の顔をどう感じるだろう? どんなメイクをしてくれるだろう? そして、どんな写真を撮ってくれるだろう、どんなページができあがるのだろう? って、楽しみが広がったんですよね。自分がこうしたいとかこういう顔がいいとかはまったくなく、すべてを委ねる楽しさを思いきり堪能しました。以前はね、もっとこうありたいという気持ちが強かったり、委ねることを怖がったりしたと思うんですよね。20代は20代なりの、30代は30代なりの、40代は40代なりのもがき方をして、今。年齢を重ねることで、人と関わること、人に委ねることがこれほど愛おしいものなんだって思うようになりました」(坂井さん)

人と関わり、人に委ねるという愛おしさは、すなわち、自分が自分であることの愛おしさ、そう聞こえました。静かで穏やかで確かな自分らしさを築いている坂井さんが、ディファインメイクによって際立ちます。

「坂井さんは、本物の自信や余裕があるから、手放せる=委ねられるんですよね。それこそが揺るぎなさだし、人としていちばん強いと思う。だからこそ思い切り楽しめるのじゃないか、と。坂井さんの存在感が強くて、メイクが消えるみたい! これこそが私の思う、美人を超える唯一無二の魅力。やっぱり、私の目に狂いはなかった(笑)」(水野さん)

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