この夏はレジャーやアクティビティを控えて、自宅でのんびり過ごす人も多いのでは?
クーラーが効いた部屋でテレビ前に陣取り、サブスクで映画三昧……なんて夏もたまには良いもの。でもせっかくなら、おうち時間が楽しくなるような、新しい事にもチャレンジしたい! そんなあなたにおススメの、SNS映えするTipsをご紹介します。
小学生の定番「夏休みの自由研究」よろしく、童心にかえってレッツトライ!
 

 

冷凍庫を使わず「アイス」をつくってみた!


サイエンスアーティスト市岡元気先生による「GENKI LABO」は、登録者数36万人超(2021年7月現在)の大人気YouTubeチャンネル。身近なモノですぐできる&ばっちりSNS映えする楽しい実験もたくさん紹介しています。

ここでは、市岡元気先生の最新刊『おうちでできるオモシロ実験!』に収録の実験から、夏にぴったりの美味しいアイスづくりを紹介! 冷凍庫ナシでも5分で凍るので、食べたいときにスグできるのも魅力です。
※実験全体の所要時間は20分程度です

<用意するもの>
ジュース、氷、水、塩、4cm×7cm程度の大きさのファスナー付きビニール袋、コップ、お茶碗、スプーン、ボウル、はかり

<実験方法>
1:コップにジュースを入れる
2:ファスナー付きビニール袋に、半分くらいまでジュースをいれ、なるべく空気をぬいてファスナーを閉める
3:直径20cm程度のボウルに氷を8~9分目まで入れる。塩750gを入れ、スプーンでよくかき混ぜる。
4:ボウルにコップ半分くらいの水を入れる
5:(2)でつくったジュース入りビニール袋を、(4)のボウルにいれ、5分間かきまわす
6:ボウルから取り出せば、アイスの完成!

『おうちでできるオモシロ実験』より

<この実験でわかること>
氷は溶けるときに、周りの熱を吸収して温度を下げます。このような反応を「吸熱反応」といいます。
塩が水に溶けるときにも、同じように吸熱反応が起きます。
氷と塩をまぜると、この反応をくりかえし、ー20度くらいまで冷えます。だから、ジュースがあっという間に凍るのです。

<ワンポイント>
ジュースの種類を変えたり、ラムネなどの固形物を入れたり……自分だけの、オリジナルアイスづくりにトライ!

 


SNS映えばっちりの「シュワシュワバスボム」


つぎは、SNS映えばっちりのバスボムづくりを紹介します。カラフルなバスボムの中におもちゃを隠せば、ワクワク感もアップ! アロマオイルをいれると、リラックス効果も期待できます♪

<用意するもの>
重曹、クエン酸、塩、ボウル、はかり、コップ、水、ガチャガチャのカプセル、食紅、霧吹き、竹串、耐水性のおもちゃ

<実験方法>
1:重曹100g、クエン酸50g、塩50gをボウルにいれ、手でよく混ぜる。(バスボム1個分の分量です)
2:(1)をいくつかのボウルに等分にわけ、それぞれ違う色の食紅をひとさじずつ入れる。
3:コップに入れた水を、(2)のボウルに少しずつ入れながら、つかめるくらいの固さになるまで練る。
※一気に水を入れないように注意。霧吹きを使うとやりやすい
4:ガチャガチャのカプセルをあけ、両方に(3)を何種類か押し込んで入れる。このとき、おもちゃも入れる。
※詰めすぎないよう注意。カプセルをつかって、形を整えるイメージで
5:(4)のカプセルを一度とじたら、カプセルを開け、そっと取り出す。
※取り出しにくい場合は、カプセルの穴を竹串でつついて空気を入れると取り出しやすい
6:風通しの良いところで丸一日乾燥させれば完成!お風呂に入れてみて。

『おうちでできるオモシロ実験』より

<この実験でわかること>
バスボムをお湯に入れるとシュワシュワ~と泡が発生します。これは、バスボムの中の重曹とクエン酸が、お湯に溶けたことでまざって化学反応を起こし、「二酸化炭素の泡」が発生するからです。
ちなみに、水に溶け込んだ二酸化炭素には体をあたためる効果があります。また、重曹を水に溶かすと、とても弱いアルカリ性になって、お肌をツルツルにする効果も! ただし、アルカリ性の成分は、お肌の表面の古い細胞を溶かすから、使い過ぎに注意! 3日に1回までにしましょう。

<ワンポイント>
重曹とクエン酸の比率をかえてみたらどうなる? アロマオイルなどを加えると、香り付きに。お気に入りの香りのバスボムづくりにチャレンジしてみて!

科学は人の役に立つ「魔法」

 

この記事で紹介した実験の詳細は、サイエンスアーティストの市岡元気先生のYouTubeチャンネル「GENKI LABO」で見ることができます。
これまで数々の楽しい実験を披露してきた元気先生は、最新刊の『おうちでできるオモシロ実験!』の中で、「科学は、人の役に立つ“魔法”をつかう、唯一の方法」と語っています。

新型コロナウイルスが広まった影響で世界はガラッと変わってしまいましたが、オンラインで離れた相手とコミュニケーションできるのも科学のおかげですし、ウイルスのワクチンができたのもまた、科学の発展のおかげです。まさに元気先生の語る通り、「科学」は「人の役に立つ魔法」だといえるでしょう。

「科学では自分で手を動かして実験してみないとわからないことがたくさんありますし、「基本」となる実験をたくさんしなければ、まだ誰もやっていない、おもしろくて役に立つものを思いつくことはできません」と語る元気先生は、今日も科学の面白さを多くの人に伝えるために、サイエンスアーティストとして活動を続けています。


試し読みをぜひチェック!
▼横にスワイプしてください▼

 

『おうちでできるオモシロ実験!』
市岡 元気 著

おうちにあるものでかんたんにできる実験や、ドッキリ実験、SNSで映える⁉ 実験から、応用させる本気の実験まで、全部で20種類!
YouTuberだからこそ魅せられる、わかりやすくおもしろい実験方法のビジュアルを見ながら、原理の解説を読んで理解を深めよう☆ 一部、YouTube動画のリンクも入っているので、動画を見ながら進めることもできます。
実験に役立つミニコラムや、自由研究のまとめ方も入っているから、この1冊で自由研究もバッチリ☆
基本的におうちにあるものや、100円ショップで買えるものを中心に集めた、簡単にできる実験ばかり。今年の夏休みは実験にたっぷりひたって、楽しく過ごそう!


著者プロフィール
市岡元気:東京学芸大学初等教育教員養成課程理科選修を卒業。2019年、YouTubeチャンネル「GENKI LABO」を本格始動。現在登録者数30万人超。
同年、株式会社GENKI LABO設立と同時にCEOに就任。
数々のサイエンスライブ、実験教室を全国各地で開催。
最近ではオンラインを活用した実験教室も人気に。世界中のどんな実験でも再現可能ということで2021年5月4日には1日で300の実験をライブで披露した。
バラエティー番組などで、罰ゲームやドッキリ企画の実験・監修をするほか、YouTubeでは「QuizKnock」「水溜りボンド」「スカイピース」「すしらーめん りく」などに実験協力も。科学の面白さを多くの人に知ってもらうためにマルチに活動するサイエンスアーティスト。


構成/北澤智子