日本人が苦手とされることが多い英語の発音について教わる短期集中連載。今回は、ネイティブの発音だと「ナタトー」に聞こえる英語がどんな意味なのか。2003年に舞台女優、シンガーを目指して渡米して以来、ずっとアメリカに住んでいて、今ではほぼ100%英語で過ごしている工藤優子さんに教わります。
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英語で「ナタトー」。どんな意味か分かる?
「英語のネイティブスピーカーの発音を、聞こえたママカタカタで表記すると、『ナタトー』に近い感じになる言葉といえば、『Not at all』です。
文字で見ると、中学生で習ったとても簡単な英語だとわかります」(工藤さん)
ネイティブの発音「Not at all」を聞く!
「1文字ずつ「ノット アト オール」ではなく、3語続けて発音します」(工藤さん)
「Not at all」、どんなときに使う? 覚えておくととても便利なセンテンス
「私が一番よく使うパターンは、こちらです。
『Would you mind calling if I call you back?』(電話かけ直してもいいでしょうか?)となど『Would you mind……?』の聞かれた時に問題ない場合の返事として『Not at all』と返します。
『Would you mind……?』の返事の仕方は難しいです。
日本語で『電話かけ直してもいいでしょうか?』の答えが『はい、問題ありません』なので『Yes.』と言いたいところ。
ですが、『mind』は、迷惑がる、気にすると言う意味ですので、丁寧に訳すと『私が電話をかけ直したら、あなたは迷惑ですか』。それに対して、『Yes.』だと、『はい、迷惑です』と言う意味になってしまうんです。
そんなとき、『Not at all』と答えることによって『いいえ、問題ありません』という答えを相手に伝えることができます。
ややこしくて難しい! と思う方は『No problem!』なんていう答え方も大丈夫です」(工藤さん)
教えてくれたのは、工藤優子さん
青森市出身。現在NYを拠点とするアーティスト、社会起業家。アートを使って人をつなげ、世界を変えるというミッションをもとに活動中。2020年、ミュージカル”えんとつ町のプペルで助監督、翻訳を担当。2021年には”I Came Here To Be Love” をLive TheatreとLive配信のハイブリッド作品として公演。現在はドキュメンタリーシリーズ”Untapped Storytellers” のExecutive Producerを務めている。
www.yukoislovelivelife.com
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