【9月1日は防災の日】実用的なアイディアに溢れ、なおかつおしゃれな暮らしぶりが注目を集めるエッセイストの小川奈緒さん。東日本大震災時の経験から、常に防災セットを持ち歩いているほど意識が高い小川さんが、今回は普段の暮らしでも愛用している防災グッズを紹介します。

 


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災害の多い季節。備えの必要性はわかっていても、道具を非常用リュックにしまいっぱなしだと、いざというときにちゃんと使えるのか、ちょっと心配です。
そんな観点から、防災用に買ったものでもなるべく普段使いすることを心がけています。非常用だからこそ使い勝手がシンプルで、暮らしに役立ってくれるアイテム、意外とあります。


1.ラジオが身近にあると安心。手回し充電でライトにも
SONY 手回し充電ラジオ


ハンドルを手で回して充電でき、FM、AMどちらも聴けるラジオ。ボタン位置や操作がシンプルで使いやすく、サイズやデザインも控えめで気に入っています。

 

このラジオの定位置はキッチン。朝はまずこれのスイッチを入れて、一日がスタートします。日常的に使っていると、いざというときの乾電池切れを防げるし、暮らしの面でも、朝はいきなりテレビではなくラジオ、という習慣にしてから、家族全員の行動がテキパキして、家事もはかどるようになりました。

 

 

このラジオにはソフトライトも搭載されていて、乾電池がなくてもハンドルを手回しすればすぐに明かりがつきます。正直、手回し充電といってもスマホの充電にはかなり時間と労力が要りそうですが、その役割は次に紹介するポータブル電源に任せ、ラジオやライトが乾電池なしでも使えるというのは心強い。

わたしが持っているのは東日本大震災を機に買った旧モデルで、現在販売されている最新モデルとは少しデザインが違いますが(最新モデルの方が少し丸みを帯びています)、基本的な機能は変わらないようです。
幅約13cmというサイズ感は、どんな部屋にもひょいと運べて、置いても安定感があり、音もちゃんとクリアで聞きやすい。庭仕事をするときも一緒に連れ出しています。

 



2. スマホやPCの充電切れを防ぐポータブル電源
AUKEY ポータブル電源


災害時に何が怖いといったら、モバイル機器や電化製品の充電問題。外出時に持ち歩いている携帯用バッテリーはスマホ2回分程度の充電量なので、それだけではちょっと不安だなと思っていました。

本格的な製品は高価で、見た目もゴツく、アウトドアのレジャーをあまりしないわが家には分不相応な買い物。そんなとき登場したのが、AUKEYのこの製品でした。

 

レトロなラジオみたいなデザインで、部屋に置いていてもかわいい。iPhoneは23回分、iPad miniは14回分の充電が可能で、これ自体への充電はACアダプターを使えば2.5時間で満タンにできます。3.7kgという重さは、女性や子どもでも片手で持ち運びでき、ポータブル電源にしてはかなり軽い方。

 

別売のソーラーパネルを使えば、停電時でも充電ができます。両方で6万円超えと、防災用品としてはなかなかの出費でしたが、災害時の必要度と、不安を少しでも減らせることを考えると、意味のある買い物だったと思っています。

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普段使いできるのがポイントの「防災グッズ」
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