40代になって、筆者は思うことがあります。それは、「やせると疲れる&疲れて見える」ようになったこと。20代、30代の頃は体重が軽くなるごとに「スッキリして体が軽い! スキニーも苦しくな〜い!」と手放しで喜んでいたのですが、40代はどうも勝手が違う……。やせたらやせたぶん、踏ん張りがきかなくなり、夕方にはエネルギー切れで机に突っ伏し、くすみカラーのトップスが老け感に拍車をかけるようになりました。大人になればなるほど、「ただやせる」ではダメなのだな、と痛感した2021年・夏。今回ご紹介するのは、筆者のような大人のダイエットの悩みを抱える方に、道しるべとなってくれる一冊です。

フィットネストレーナー・森拓郎さんの著書『きれいな人の老けない食べ方』は、「やせる」ことよりもむしろ、健康的な美を作る「食べ方」にスポットをあてた内容。たるみ・やつれ・疲れ・くすみなど、大人の女性が気になる「老け要素」別に、食事と生活習慣の改善法をレクチャーしてくれます。中でも、家事育児や仕事に追われる女性が陥りがちな「疲れ老け」は、なるべくなら避けたいものですよね。そこで今回は森拓郎さんの本書の中から、きれいな人の「疲れない食べ方」についてご紹介します。疲れ老けを加速する、その原因とは一体……!?

 

一気に年をとった印象を与える疲れ顔。絶対に人には言われたくない、見られたくないですよね。寝ても疲れを引きずってしまう原因は間違った食事のとり方によって、血糖値が急激な上がり下がりを繰り返してしまうためです。解決法は極めてシンプル! 規則正しくバランスのとれた食事をする、ごく普通の生活リズムを取り戻すことです。

まずは、自分が「疲れ老けタイプ」になっていないかをチェックしてみましょう。

 


疲れ老けはこんな人!「生活習慣チェック」


□ 朝、起きるのがしんどい
睡眠中に時々起きてしまう、寝汗がすごいという人は、眠りが浅く、朝がしんどいはず。実はこれ、睡眠中の血糖値のコントロールができていないのが原因です。

□ 朝食を食べられない
朝、食欲がないから食べない。もしくはコーヒーだけ、サプリだけで済ませて、午前中からグッタリしてお疲れ顔になっていませんか? 血糖値が低過ぎては元気が出ないのも当然です。

□ 食後、眠くなる
この体感は当たり前のことではなく、血糖値コントロールがうまくいっている人には起こりません。食事で急激に上がった血糖値が急激に下がる、このとき睡魔とだるさに襲われます。

□ 夕方甘いものが食べたくなる
手軽で高カロリーの甘いものが欲しいときは、血糖値が下がっているときです。ランチ時に急激に上がった血糖値が急激に下がった夕方のタイミング、16時くらいは要注意。

□ 夕食は遅い時間にガッツリ食べる
朝、昼はあまり時間がないからササッと済ませ、夕食をついガッツリ食べてしまう……。ストレスだけが原因でなく、生活スタイルそのものを見直す必要があります。

□ コーヒーやエナジードリンクを飲まないと頑張れない
血糖値の乱高下のせいで、カラダがずっとだるいまま。なんとかシャキッとしたいときにカフェインで交感神経に刺激を入れてドーピング。これは疲れをごまかしているだけです。

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いくつになってもきれいな人の生活を覗き見!
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